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【ビームライフル】 †
Beam rifle.
弾丸の代わりに赤外線レーザーなどのほぼ無害な光を発射するスポーツ競技用の小銃。
類似品として、拳銃を模した「ビームピストル」も存在する。
実際の殺傷力がないため法的規制は皆無で、射程距離分の空間さえあれば射撃場などの設備も不要。
スポーツ用品の常として多少の危険は存在するが、講習を受けマナーを守って使用すれば問題ない範囲内である。
日本ライフル射撃協会では「使用しないときは銃口にカバーをかけること」「標的以外の場所に照準してはならない」など、実銃と同様の注意を払って取り扱うことを啓発している。
銃規制の強い国にも射撃スポーツを普及させる目的で、日本ライフル射撃協会が開発したものである*1。
日本では1975年の三重国体(国民体育大会)から正式種目として採用されている他、陸上競技の一種目「近代五種*2」でも2009年から採用されるなど、国際的にも普及が進みつつある。
架空の兵器として †
なお、フィクション作品では「破壊的な光線」を放つ架空の兵器としてのビームガン(ビームライフル・ビームピストルなど)が登場する。
実用性については疑問の余地も多いが、レーザーの破壊的応用は理論上可能であり、実際に研究が行われている。
関連:MIRACL AL-1
*1 日本での使用を念頭において開発されたが、紛争当事国や民兵組織を持つ国家を除けば総じて銃規制は強い。特にライフルはフルオートに次いで規制対象となりやすい。
*2 射撃の他にフェンシング(「ランキングラウンド」「ボーナスラウンド」に分かれている)・水泳・障害馬術・ランニング(クロスカントリー・現行のルールでは射撃と交互に行う「レーザーラン」として一種目にまとめられている)の合計5種目を一人で行う競技。
19世紀のフランスで、敵陣を突っ切って自軍に戦果を報告することを求められた騎兵将校が「馬で敵陣に乗り込み、銃と剣で敵を討ち倒し、川を泳ぎ渡り、丘を走り抜けて生還した」故事を基としている。