【バイパス比】(ばいぱすひ)

ターボファンエンジンにおける、バイパス流と燃焼室に流れる空気(コア流)の比。

この数値が高いほど、ターボファンとしての特徴が顕著になる。
バイパス比が高くなると、後方に噴出する空気の質量が大きくなり、同じ推力を発生する場合には、より低速で空気を噴出することになる。
その後方へ噴出する空気の運動エネルギーは速度の二乗に比例する為、噴出速度が速い場合に著しく燃費が悪くなる。
逆に、噴出速度を遅くできる高バイパス比ターボファンは燃費が良くなる。
すなわち、

  • 高バイパス比のターボファンは燃費が良いが、純ジェットや低バイパス比のターボファンに比べて高速での推力低下度合いが大きく、超音速飛行等には向かない。
  • 低バイパス比のターボファンは高速高空の飛行に適するが、燃費が悪い。

ということになる。
前者は亜音速の輸送機旅客機など、後者は超音速飛行が可能な戦闘機などに用いられることが多い。


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