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*&ruby(でっとへっど){【デッドヘッド】}; [#q1a6d9df]
Dead Head.~
航空会社の社員([[パイロット]]や[[フライトアテンダント]]など)が、ある[[空港]]から別の空港への移動などの業務上の理由で自社の[[旅客機]]に乗客として乗ること。((自社便が運航されていない区間では他社(概ね、同じアライアンスに属する会社)の便に乗ることもある。))~
語源は、(有償で運送される)「正規の乗客としての数に入れない」というところから来ているとされる。~
*&ruby(でっどへっど){【デッドヘッド】}; [#q1a6d9df]

Dead Heading. / Dead Mileage.

> "Dead"はこの場合、「廃れた」「無効な」「不活発な」「無意味な」「非生産的な」などの意。運賃を請求できないという含意である。

運輸業者が運賃を請求せずに乗客を乗せる事。「便乗」。~
基本的には運輸業者の職員が、職務上の理由で移動しなければならない場合に手配される。~
一般乗客を乗せない[[貨物機]]でも、荷主や技術者などの「付添人」をデッドヘッドとして乗せるための座席が用意されている場合がある。~
~
使用する座席は、基本的に[[エコノミークラス]]が割り当てられる((エコノミークラスにまとまった数の社員が乗る時は、機体の後部エリアが割り当てられる。))が、エコノミークラスが満席の時や、飛行時間が7〜8時間以上の長距離区間に搭乗する時は[[ビジネスクラス]]に乗ることもある。((なお、日本の航空会社では労使間協定により、[[ファーストクラス]]が用意されている[[フライト]]で[[機長]]・[[副操縦士>副機長]]が移動する時には[[ファーストクラス]]が提供されているという。))~
ただし、どのグレードに乗るとしても「乗客」としてのサービスの提供は一番最後とされ(場合によっては降機するまで提供されないこともある)、万が一の緊急時には正規乗員の補助(運航系の社員なら機体の操縦補助、客室系の社員なら乗客の避難誘導や応急処置の補助)をしなければならない。~
[[回航]]に際して生じた場合、乗客全員がデッドヘッドである。~
この場合、安全上の管理は通常通りだが、商業運航ほど規則は厳守されず、サービスについてもあまり誠意のある対応はされない。~
~
なお、パイロットやフライトアテンダントなど、勤務中は制服を着用することが義務付けられている職種の社員の場合は、他の乗客に混乱を与えないように制服を着ないか、または上にセーターなどを羽織って隠すことが多い。
一般乗客に混ざってデッドヘッドが乗っている場合、座席割り当てやサービスなどは一般乗客よりも後回しにされる。~
また、緊急時には職種に応じて操縦補助・避難誘導・応急手当など危急の業務に就く。~
[[パイロット>エビエーター]]や[[フライトアテンダント]]など制服着用義務のある職種では、一般乗客を混乱させないよう私服で乗る事が推奨される。

>ただし、この原則は労働組合や企業間交渉などの影響を受けている。~
[[旅客機]]に提携他社の役員が乗る場合、[[ファーストクラス]](あるいは設定上の最上級)を用意しなければ侮辱と受け取られるだろう。~
また、[[機長]]・[[副操縦士>副機長]]なども可能な限り[[ファーストクラス]]を提供するという慣習がある(明文化された労使間協定が存在するという説もある)。


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