【ダイバート】(だいばーと)

Divert.

航空機の運航において、当初の目的地以外の空港飛行場着陸すること。
「ダイバージョン」「代替地着陸」「目的地外着陸」とも呼ばれる。

離陸直後に出発地へ引き返す場合は「リターン」とも呼ばれる。

この事象が発生する理由としては主に以下のようなものがある。

  • 目的地空港・飛行場の天候悪化により着陸ができなくなった場合
  • 目的地空港・飛行場の滑走路が(航空事故や天災などで)閉鎖された場合
  • 何らかの理由により燃料が不足し、目的地にたどり着けないと判断された場合
  • 機内での急病人発生・機体異常などで緊急着陸する必要が生じた場合
  • 空港・飛行場の運用終了時間を超えた場合

代わりの着陸先としては、民間機は近隣の空港飛行場軍用機の場合は最寄りの軍事基地が選ばれることが多いが、場合によっては軍用機が民間空港へ着陸する場合*1やその逆*2*3もある。

関連:フライトプラン テクニカルランディング

ダイバートが起きた際の対応

旅客機でダイバートが発生した場合、事前にダイバートの可能性があることを承諾した上で出発した場合(条件付き出発)を除き、航空会社の費用負担で旅客を目的地へ送り届けることになっている。

国際線の場合
通常、目的地の滑走路再開を待って改めて目的地まで飛行する。
再出発が翌日以降になった際はホテルの宿泊費用も負担する。
国内線の場合
「運航打ち切り」として、バス・タクシー・列車などにより代替輸送を行う。
離陸後に機体の異常が発生し、出発地に引き返した場合
別に手配された機体で目的地に向かうことが多い。

*1 この場合、何かしらの軍事施設のある空港・飛行場が選ばれるのが普通。
*2 旅客機の場合、乗客は降りることを許されず、再出発まで機内で待機する。
*3 一部の軍用飛行場では民間用の3レターコードを持っている場合もある。

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