【タンカリング】(たんかりんぐ)

国際線を運航する旅客機貨物機が、ある特定の国を往復するフライトにおいて、燃料費が安い方の空港で往復分の燃料を給油し、燃料費の高い方の空港では給油を行わないようにする方式のこと。
もしくは燃料費の安い国で燃料を満載し、帰国後に長距離路線に転用すること。

通常、旅客機貨物機は、重量の増加による燃料の余分な消費を抑えるため、燃料は通常の飛行に必要な分+若干の予備分しか搭載しないことが普通である。
ところが、燃料費の安い地域で余分な燃料をあえて給油すれば「燃料消費量自体は増えても、航空会社の支払う燃料費は差し引きで安くなる」という計算が成り立つ。

しかし、近年では環境意識が向上していることもあって、余分に燃料を燃やす事によって二酸化炭素の排出量が増加する、という面で問題視される事もある。


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