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【スペースデブリ】 †
Space Deblis.(宇宙ゴミ)
地球の周回軌道を回っている人工衛星のうち、何らかの意味ある活動を行っていない物体。
宇宙開発に伴って必然的に発生するもので、その進展に伴って年々数が増えている。
一例として、以下のようなものが該当する。
- 故障したか運用寿命が尽きて、地上との交信が途絶えた人工衛星*1
- 人工衛星や宇宙船・宇宙探査機を打ち上げる際に分離されたロケットの部品や燃え残った推進剤
- デブリ同士の衝突(ブレークアップ)によって砕けた破片
- 宇宙船・人工衛星・宇宙ステーションから誤って宇宙に放出された廃棄物*2
- 宇宙飛行士が船外作業中に誤って落とした手袋や工具・部品
- (誤った手順によって排出されてしまった)宇宙飛行士の排泄物
デブリは、秒速1,000m以上という極めて速い対地速度で衛星軌道上を移動しており、微細なデブリでも強大な破壊力を持っている。
衝突すれば直径数ミリでも人工衛星の機能に障害を及ぼし、1cm以上であれば一撃で宇宙船を破壊し得る。
しかも、個々のデブリが全く異なる軌道で動いている上、あるデブリに別のデブリが衝突し、細かく破砕されて新たなデブリが生まれる場合もままあるため、回収・制御・回避のいずれも非常に難しい。
ほとんどのデブリは、あらかじめ地球に落ちる*3ように計算された軌道に乗せられ、重力に引かれて高速のまま大気圏内に突入し、熱の壁で跡形なく燃え尽きる結末を辿る。
しかし、中には隕石のように形を保ったまま落下して地上に衝突する事もある*4。
静止衛星については再突入させることが難しいため、静止軌道よりも高い「墓場軌道」に乗せることが普通。
スペースデブリ問題は各国の宇宙開発にとって重大な支障であり、対策が急がれている。
比較的大きなデブリに関しては世界共通のデータベースが構築され、常時監視が続けられている。
また、人工衛星とデブリとのニアミスなどの異常事態では関係諸機関に警報が出されている。
とはいえ、監視されていない軌道不明の危険なデブリも無数に存在するのが実情である。
関連:スペースガード? ケスラーシンドローム
*1 現存する最古のスペースデブリは、1958年3月にアメリカ海軍が打ち上げた人工衛星「ヴァンガード1号」。
旧ソ連の「スプートニク1号」、アメリカ陸軍弾道ミサイル局の「エクスプローラー1号」など、これ以前の人工衛星は既に焼滅している。
*2 早期に落下して燃え尽きるように軌道を計算して廃棄されているが、ミスは起こり得る。
*3 もちろん燃え残る事が予想されるエンジン部などは、海上へ落ちるように配慮されている。
*4 統計によると、毎年100個以上1000個以下のデブリがこうして地上に衝突している。