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【ストライカー】 †
striker
打撃を与えるもの。
- 各種火器の撃発機構において、撃針?がストライカースプリングの力を受けて前進し撃発を行う方式。
スプリングが無いか、あるいは撃針を後退させる方向に働き、別途ハンマー?等の打撃によって撃発を行うファイアリングピン?とは区別される。
ルガーP08やブローニングM1910等、古くから多くの自動拳銃に採用例がみられる他、近年ではグロック17?などが有名。
また、古今殆どのボルトアクションライフルや、大口径火砲の撃発方式としても採用されている。
ハンマー?に関わる部品を省略でき、構造を簡単にできることから、拳銃に於いては小型化、スナッグプルーフ(引っかかりにくい)化が出来る他、ライフルに於いては、撃発時の振動の少なさから、高い命中精度を要求される狙撃銃や射撃競技用銃などのベースとしてストライカー撃発のボルトアクション方式が選ばれる場合が少なくない。
また、火砲に於いても撃発機構部の小型化が容易であり、整備の面でも利点が多い。
ただし、特に小火器において、構造上ストライカースプリングをあまり強くできない為、雷管に対する打撃力はハンマー打撃による撃発方式に比べやや劣るといえる。
そのため、若干ではあるが汚れに弱く、不発が発生しやすいという短所も持つ。
- アメリカのMk.47 オートマチックグレネードの愛称。
- イギリスのアルヴィス社が開発したFV102 自走対戦車ミサイルシステムの愛称。
FV103スパータン装甲兵員輸送車をベースに開発され、1976年から部隊配備が開始されている。
主武装には手動および半自動指令照準線一致方式のスウィングファイア対戦車ミサイルを搭載し、副武装にL7 GPMG 7.62mm機関銃を搭載する。
【スペックデータ】
乗員 3名 全長 4.76m 全高 2.28m 全幅 2.81m 戦闘重量 8.35t 懸架
・駆動方式トーションバー方式 エンジン ブリティッシュ・レイランド・モータース ジャガーJ60ガソリンエンジン(出力195hp)
カミンズBTA 5.9ディーゼルエンジン(出力190hp)*1登坂力 60% 超堤高 0.5m 超壕幅 2.1m 最大速度 87km/h(路上)
6.4km/h(浮航時)航続距離 644km 兵装 スウィングファイア 5連装対戦車ミサイル発射機×1基(ミサイル10発(予備弾5発含む))
L7 GPMG 7.62mm機関銃×1挺(弾数3,000発) - D12 HMS Striker
アメリカ海軍のボーグ級?護衛空母「プリンス・ウィリアム(USS Prince William,AVG/ACV/CVE-19)」がレンドリース法によりイギリス海軍に移管した際の名称。
1943年貸与、1946年返還*2。
- アメリカ陸軍にて、雑役を担当する当番兵などを意味するスラング。
- 攻撃機の別名。
関連:ストライクイーグル?
- Oshkosh Striker
アメリカの特殊車両メーカーであるオシュコシュ社が製造する航空機用消防車。
近年の他社製空港用消防車と同様に広い視界の風防を備えているが、特徴は水・泡消火剤・粉末消火剤・ハロトロンガス消火剤のタンクを独立して備えていることである。
タンクの容量によってストライカー1500(4輪)、ストライカー3000(6輪)、ストライカー4500(8輪)のバリエーションがある*3。
海上自衛隊の航空基地では化学消防車MB-1の後継として、ストライカー3000の配備が進められている。
- Stryker LAV
アメリカ陸軍に配備が進んでいる新型軽量装甲車、およびそれが配備された旅団の愛称。
製造は、ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS:General Dynamics Land Systems)社が担当した。
それまでのアメリカ機甲部隊が重装甲の装軌車中心であり、即応性に欠けることへの反省から配備された。
LAV-3をベースにした軽装甲の8輪式装輪車であり、C-130輸送機なら1輌、C-17には3輌、C-5には最大で7輌が搭載可能となっている。
派生型も多く、歩兵輸送車型のM1126、装甲偵察車?型のM1127 、105mm旋回施条砲を搭載した低姿勢砲塔を装備する対戦車自走砲型のM1128「MGS」、自走迫撃砲型のM1129、装甲指揮車型のM1130などが存在する。
機動性とひきかえに装甲が脆弱で、特にRPGなどの成形炸薬弾に弱いため、対策としてスラット装甲の追加がすすめられている。
【スペックデータ】
乗員 2名+兵員9名(ICV)
3名(MGS)全長 6.95m 全高 2.64m 全幅 2.72m 重量 16.47t(ICV)
18.77t(MGS)登坂力 60% 超堤高 0.58m 超壕幅 1.98m エンジン キャタピラー 3126ターボディーゼル(出力350hp) 速度 100km/h(整地)
60km/h(不整地)
10km/h(浮航時)懸架
・駆動方式8輪独立・8輪駆動又は4輪駆動(任意切替) 行動距離 500km(搭載燃料200L)
935km(外部燃料タンク使用時)装甲 IBD ダイセンロト・エンジニアリング社製Mexas(メクサス)複合装甲パネル
(14.5mm機銃弾に堪える)兵装 ブローニングM2 12.7mm重機関銃(2,000発)又はM240 7.62mm機関銃(3,200発)
又はMk19 40mm擲弾発射器?(430発)×1基(ICV)
M68A1E4 105mm旋回施条砲(MGS)
M2 12.7mm重機関銃及びM240 7.62mm機関銃(MGS)
4連装発煙弾発射機×4基その他装備 対NBC兵器警報検知器
対NBC兵器空気清浄器
【派生型】
- M1126 ストライカーICV:
兵員輸送車型。
車体上面にノルウェーのコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース (Kongsberg Defence & Aerospace) 社製「プロテクターM151」カメラ付きRWS*4が取り付けられている。
ストライカー旅団戦闘団の3個歩兵大隊に配備される。
- M1127 ストライカーRV:
偵察車型。
車体上面に偵察用光学機材が取り付けられている。
主に、ストライカー旅団戦闘団のRSTA(偵察、捜索、目標捕捉)大隊に配備される。
- M1128 ストライカーMGS*5:
低姿勢砲塔を搭載する対戦車自走砲型。
専用に開発されたシャーシの車体に、M68A1E4 105mm砲を装備したGDLS社製の「105mm低姿勢砲塔(105mm Low Profile Turret)」を搭載している。
砲塔は全周旋回可能で、砲塔バスケット内の右側に車長・左側に砲手が搭乗する。
主砲は+18度の仰角、-8度の俯角を取れる。
アメリカ陸軍の他に、カナダ陸軍でも「LPT」の名称で導入する計画があったが、中止されてしまった。
- M1129 ストライカーMC:
自走迫撃砲型。
車体内に迫撃砲座を設けており、各歩兵大隊に直属の迫撃砲小隊に配備される車輌にはM121 120mm迫撃砲を、歩兵中隊の迫撃砲班に配備される車輌にはM252 81mm迫撃砲をそれぞれ搭載している。
- M1130 ストライカーCV:
指揮車型。
- M1131 ストライカーFSV:
火力支援/砲兵前線観測車型。
- M1132 ストライカーESV:
工兵車両型。車体前面にドーザーを装備可能。
旅団直属の工兵中隊に配備される。
- M1133 ストライカーMEV:
野戦救急車型。
- M1134 ストライカーATGM:
対戦車ミサイル搭載型。
車体上面にTOW対戦車ミサイルの2連装発射装置を備えている。
旅団直属の対戦車小隊に配備される。
- M1135ストライカーNBC RV:
NBC偵察車型。
RSTA(偵察、捜索、目標捕捉)大隊に配備される。
- M1126 ストライカーICV:
*1 耐用年数延長プログラム(LEP)施行後。
*2 同年にアメリカ海軍からも除籍され、スクラップとして処分された。
*3 数字は水タンクのガロン数を表すが、各種消火剤のタンク容量もそれぞれ異なる。
*4 Remote Weapon Station:遠隔操作武器ステーション
*5 Mobile Gun System:機動砲システム