【キューポラ】(きゅーぽら)

cupola(伊)

原義は「半球形の屋根」。
基本的には窓などを配して外を見渡すために設けられる*1

軍事的な文脈では、戦車などの車輌に備え付けられた司令塔(コマンダーキューポラ)を指す事が多い。
これは砲塔よりさらに上、車輌の最上面に設けられ、車長が窓越しに見て周囲を視認できるように作られている。
小さな窓越しでは視界が狭いため、車上に身を乗り出せるように上面扉(ハッチ)を設けている事も多い。
白兵戦や対空戦闘を強いられた場合に備え、応戦用の機関銃をキューポラに据え付けている事もある。

窓や扉を設けているため装甲に間隙があり、砲撃はもちろん対物ライフル狙撃によっても貫通する危険性がある。
もちろん上面扉を開けて身を乗り出せば歩兵小銃で射殺される危険性もある。


*1 例外的に、製鉄用の溶銑炉(上から鉄や石炭を放り込む)にもキューポラと呼ばれる形式のものがある。

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