- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- ガトリングガン へ行く。
- 1 (2004-02-05 (木) 14:58:18)
- 2 (2004-10-30 (土) 12:18:29)
- 3 (2005-02-04 (金) 20:17:39)
- 4 (2005-02-05 (土) 16:37:00)
- 5 (2005-02-05 (土) 20:09:09)
- 6 (2006-04-18 (火) 20:43:02)
- 7 (2006-04-19 (水) 15:25:43)
- 8 (2006-04-20 (木) 16:37:58)
- 9 (2006-07-23 (日) 13:04:54)
- 10 (2007-09-12 (水) 22:32:54)
- 11 (2008-06-16 (月) 07:03:28)
- 12 (2009-12-13 (日) 09:32:29)
- 13 (2010-06-26 (土) 22:33:41)
- 14 (2010-11-07 (日) 23:37:45)
- 15 (2011-04-21 (木) 07:06:58)
- 16 (2011-12-19 (月) 19:55:58)
- 17 (2012-07-03 (火) 22:03:16)
- 18 (2016-09-06 (火) 17:42:12)
- 19 (2017-09-07 (木) 00:46:49)
- 20 (2018-11-12 (月) 12:18:29)
- 21 (2019-03-03 (日) 11:40:14)
- 22 (2022-11-18 (金) 17:39:21)
【ガトリングガン】 †
Gatling gun
機関砲の一形態で、複数束ねた砲身を回転させる事で弾丸の装填・発射・排出のサイクルを連続して行う仕組みのもの。
現存する機関砲の元祖ともいえるものであるが、基本的な設計思想は21世紀の今日でもなお現役である。
本砲は18世紀、アメリカの実業家リチャード・ジョーダン・ガトリング氏によって発明された。
ガトリング氏は医学に造詣が深く、戦死者の多くが病死であるという統計から強力な兵器を開発する事を思いついたという。
折しも時代は「労働者を工作機械に置き換えて人員削減・大量生産に移行する」事が奨励された工業化時代。
工場と同じ理屈で兵士を兵器に置き換えれば、動員される兵士数が減り、もって戦争を短期化する事が可能だと考えていたという*1。
当初のガトリング砲は6つの砲身をハンドルで回すもので、連射速度は毎分150〜200発。
投射弾量は現代の機関銃の10分の1以下だが、当時の対人火器としては破格の対人制圧力を誇った。
しかし、「回すペースが一定でないとすぐに弾詰まりを起こす」という欠点を抱えていた。
現在では回転機構にモーターを噛ませて自動制御するモーターガトリングが一般的で、連射速度は劇的な進化を遂げている。
旧ソ連ではGSh-6-23などのガス圧式ガトリングガンも生産されたが、信頼性などの問題により現在は使用されていない。
砲身の回転運動によってブレが生じるため、その他の機関砲に比較して命中精度が低い。
またモーター駆動の場合、予備動作の関係で初弾を発射するまでに若干のタイムラグが生じる。
モーターを停止させる際も0.5秒ほど掛かるため、数十発の弾丸が未使用のまま弾倉に戻される。
反面、連射速度は現代の機関砲と比しても遥かに速く、特に高射砲やCIWSなど、高速で移動する目標を撃破する用途に適する。
回転機構にガス圧を利用しない為、不発弾が発生しても動作不良を起こさず信頼性が高い。
これらの特性から軍用機の固定武装として搭載される他、ヘリコプター・艦艇・車輌等の銃架に装備される事も多い。
関連:M61A1? バルカン M134