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*&ruby(がすとがん){【ガストガン】}; [#me982cc8] Gast gun~ ドイツの技師カール・ガストが開発した[[機関砲]]の[[回転機構]]。~ 日本では「ガスト式機関砲」と呼ばれることも多い。~ *&ruby(がすとほう){【ガスト砲】}; [#me982cc8] Gast Gewehr / Gast Prinzip(独)~ Gast gun / Gast principle(英)~ ~ ドイツの技師カール・ガストが発明した[[機関砲]]の[[回転機構]]。設計思想を指して「ガスト式」とも呼ぶ。~ 二つの砲身を並べ、それらの[[ブリーチ]]をシーソーのように一対に結合させている。 この[[機関砲]]は2砲身となっており、それぞれの[[ブリーチ]]がシーソー状の部品で結合されている。~ 片方の[[ブリーチ]]が後退するともう片方の[[ブリーチ]]が前進する仕組みになっている。前進している側の砲弾が撃発されるとブローバックするが、それにより反対側の[[ブリーチ]]が前進して装填される。~ [[ブリーチ]]が相互に給弾を推進するため、単独のブローバック機構に比べてきわめて高速の連射が可能となり、航空機関砲として優れるとされる。~ >砲身が2本連なっているため連装砲のようにも見受けられるが、実際には分離不可能な一対の機構であって“連装”ではない。 しかし当のドイツでは実用化されず、後年その技術を接収したソ連によって、GSh-23やGSh-30といった航空機関砲が実用化されている。~ どちらかの砲身から発射すると反動で[[ブリーチ]]が後退し、もう一方の[[ブリーチ]]が前進して次弾装填・撃発を行う。~ 一往復で二回発射できるため、[[チェーンガン]]・[[リボルバーカノン]]に比して連射速度が早い。~ また、[[ガトリングガン]]よりも構造が単純で故障率が低く、また軽量である。~ ~ [[第一次世界大戦]]の末期に発明されたが終戦に間に合わず、そのまま当のドイツでは実用化されずに終わった。~ 後年はソ連によって、[[GSh-23]]やGSh-30-2といった[[機関砲]]が実用化されている。~