【カッター】(かったー)

小型の船舶の種類のひとつ。
幕末期の日本では「コットル船」とも呼ばれていた。

今日「カッター」と呼ばれる船には以下の3種類がある。

  1. 一本マストの小型帆船。マストの前後に縦帆を備え、バウスプリットに1ないし2枚の前帆を持つのが特徴。
    後述のカッターボートにも帆走できるものがあるが、それとは違い船室などを備えているのが特徴*1

  2. 主として大型の船に搭載される手漕ぎボート。詳しくはカッターボートの項を参照。

  3. 哨戒艦艇・巡視船*2フリゲート以下の中小型の艦船で、武装することも多い。
    特にアメリカ沿岸警備隊のものが有名*3

*1 そのため、一応の外洋航行能力を備えるものもある。
*2 アメリカ海軍協会では、沿岸警備隊の他、日本の海上保安庁の巡視船にも「カッター」の訳語を充てているという。
*3 これは、英国の税関が密輸船の取り締まりに用いていた船が1.の小型帆船だったことに由来しているという。

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