【カッター(船)】 †
小形の船舶の種類のひとつ。
幕末期の日本では「コットル船」とも呼ばれていた。
今日「カッター」と呼ばれる船には以下の3種類がある。
- 一本マストの小型帆船。マストの前後に縦帆を備え、バウスプリットに1ないし2枚の前帆を持つのが特徴。
後述のカッターボートにも帆走できるものがあるが、それとは違い船室などを備えているのが特徴。
- 主として大型の船に搭載される手漕ぎボート。詳しくはカッターボートの項を参照。
- 哨戒艦艇・巡視船。フリゲート以下の中小型の艦船で、武装することも多い。
特にアメリカ沿岸警備隊のものが有名*1。
これは沿岸警備隊の前身組織「財務省税関監視艇局」が発足した時、密輸船の取り締まりに用いていた船が1.の小型帆船だったことに由来しているという。