*&ruby(みぐさん){【MiG-3】}; [#af16df57]
ОКБ Микояна и Гуревича МиГ-3 / Mikoyan-Gurevich Mig-3.~
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[[第二次世界大戦]]中に登場した、[[ソ連空軍>ソ連軍]]の制式[[戦闘機]]。~
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本項では前身のMiG-1についても解説する。~
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有名なアルテム・ミコヤンとミカエル・グレビッチの「[[ミグ]]」チームに指示された新型戦闘機として試作されたのが「I-200」高高度戦闘機だった。~
[[過給器]]付きの「ミクーリン AM-35A」[[液冷>液冷エンジン]]V型12気筒[[エンジン]]（出力1,350hp）を搭載、戦時体制の維持のための木金混合構造の本機は、速度性能が重視されたため高翼面荷重、後退コックピットといったスタイルとなった。~
しかし、同時期に開発指示が行われていた[[Yak-1]]、[[LaGG-3]]と比べるとモーターカノン武装が不可であり、火力面で劣った。~
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完成したI-200は1940年4月に初飛行、試験の結果、高度7,000mで650km/hを発揮し、操縦性、[[コックピット]]の居住性((ラジエーターと位置が近く、座席付近が加熱されたため。厳冬期は暖房代わりにもなった。))は悪かったものの、当局はその高性能から本機を採用、「MiG-1」として100機程度が生産された。~
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その後、すぐに実際の運用や風洞試験によって得られた知見をもとに[[主翼]]の上反角を増し安定性を向上、ラジエーター位置を前進させ、視界を拡大するために操縦席後方の窓ガラスを拡大、機内[[燃料]]タンク増加などの改良を施した機体が「MiG-3」である。~
重量増加により全体的な性能は低下したものの、MiG-3は高高度戦闘機として一つの完成形となった。~
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しかし、1940年後期から実戦投入された本機は、独ソ戦における空中戦のほとんどが低空で発生した事、ドイツが東部戦線に投入した高高度向け航空機がJu 86P偵察機のみであった事で、本来の活躍の場を得られなかった。~
また、武装も通常型では貧弱で、両翼下に12.7mm[[ガンポッド]]を搭載した機体が821機製造されたものの、性能低下を嫌って外した部隊があったという。~
また、武装を20mm機関砲×2に換装したMiG-3-34も存在したが、総数52機のみであった。~
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主力戦闘機としては[[Yak-1]]などが活躍したことから、戦局の安定以後は高高度域での[[戦術偵察機>偵察機]]などとして使用され、1943年末には後方部隊へと転属していった。~
約3,000機((3,300機との説もあり。))が製作されたが、使用していたエンジンの発展型が[[Il-2]]に優先され、本機の生産は終了した。~
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なお、本機の設計によって[[ミグ]]・チームはスターリン賞を受賞した。~
また、のちに本機の後継機としてミグはI-220/221/222/224/225を設計した。~
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**スペックデータ [#d355d294]
|型式|CENTER:MiG-1|CENTER:MiG-3|
|乗員|>|CENTER:1名|
|全長|CENTER:8.155m|CENTER:8.25m|
|全高|>|CENTER:3.325m|
|翼幅|>|CENTER:10.20m|
|翼面積|>|CENTER:17.44��|
|翼型|>|CENTER:クラークYH|
|空虚重量|CENTER:2,602kg|CENTER:2,699kg|
|全備重量|CENTER:3,099kg|CENTER:3,355kg|
|最大離陸重量|-|CENTER:3,510kg|
|[[発動機>エンジン]]|>|CENTER:ミクーリン AM-35A[[液冷>液冷エンジン]]V型12気筒×1基|
|出力|>|CENTER:993kW（1,350hp）|
|最高速度|CENTER:657km/h （高度7,200m）|CENTER:640km/h（高度7,800m）|
|[[航続距離]]|CENTER:580km|CENTER:820-857km|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|CENTER:12,000m|CENTER:11,500m|
|[[上昇率]]|CENTER:高度5,000mまで5分9秒|CENTER:高度5,000mまで6分5秒&br;高度8,000mまで10分28秒|
|[[翼面荷重]]|CENTER:177kg/��|CENTER:192kg/��|
|馬力荷重|CENTER:320W/kg|CENTER:295W/kg|
|固定武装|>|CENTER:UBS 12.7mm機関銃×1挺(胴体)&br;ShKAS 7.62mm機関銃×2挺(胴体)|
|追加武装|CENTER:50/100kg爆弾×2発|CENTER:50/100kg爆弾×2&br;あるいは&br;RS-82 82mm[[ロケット弾]]×6発|
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**主な派生型 [#j84293e4]
-I-200 ：~
試作機。~
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-MiG-1：~
初期量産型。約100機製造。~
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-MiG-3：~
MiG-1の改良型。I-200の4号機を試作機とした。~
安定性、居住性を改善し、燃料タンク増加等を実施。~
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-MiG-3 AM-38：~
出力強化型。~
エンジンは従来型から出力の向上したAM-38（1,600hp）を搭載。~
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-MiG-9(I-210)：~
シュベツォフ M-82[[空冷>空冷エンジン]]星型複列14気筒（1,700hp）エンジンを搭載した型。~
試作機のみ。~
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-MiG-9E(MiG-9Ye、I-211)：~
M-82F[[空冷エンジン]]搭載の改設計原型案。試作機のみ。~
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-MiG-3U(I-230)：~
改良型計画。胴体20mm機関砲×2を搭載し、機体設計を空力的に改善。試作のみ。~
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