*&ruby(えーえいちごじゅうろく){【AH-56】}; [#vd71fb53]
Lockheed AH-56 "&ruby(シャイアン){Cheyenne};"

1960年代、[[アメリカ陸軍]]のAAFSS((Advanced Aerial Fire Support System:新型空中火力支援システム。))計画に基づいて、[[ロッキード社>ロッキード]]が開発した[[攻撃ヘリコプター]]の技術試験機。~
1964年に原案が採用され、1967年に[[初飛行]]した。~
AAFSS計画では不適格・不採用とされ、量産に移行する事はなかった。

[[縦列複座>タンデム]]の[[操縦席>コックピット]]を持つ細長い胴体に、兵装搭載用の[[スタブ翼]]を備える機体形状。~
[[ローター]]のほかに、尾部先端に[[プッシャー式]]の[[プロペラ]]を持ち、通常の[[ヘリコプター]]よりも速度で勝る。~
内装でも[[アビオニクス]]による制御、[[赤外線]]暗視装置の採用など、当時の最新技術を結集させていた。~
反面、性能を優先する冒険的な設計によって損傷時の生存性が大きく損なわれており、また保守整備の工数も膨れ上がっていた。~
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技術的問題などから再設計要求が相次ぎ、開発期間の遅延と開発費の高騰から最終的に不採用に終わった。~
その後、AAFSS計画は[[ベル・エアクラフト]]社の[[AH-1]]を採用し、これが世界で初めて実用化された[[攻撃ヘリコプター]]となった。~
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関連:[[複合ヘリコプター]]

**スペックデータ [#aa0462c0]
|乗員|2名(前席:[[コパイロット>副機長]]兼[[ガナー]]、後席:[[パイロット>エビエーター]])|
|[[主ローター>メインローター]]直径|15.62m|
|全長|16.66m|
|全高|4.18m|
|空虚重量|5,320kg|
|全備重量|13,600kg|
|最大離陸重量|11,739kg|
|[[エンジン]]|[[GE>ジェネラルエレクトリック]] T64-GE-16[[ターボシャフト]](出力3,925shp)×1基|
|[[速度]]&br;(超過禁止/巡航)|212kts/195kts|
|海面[[上昇率]]|1,000m/min|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|6,400m|
|[[航続距離]]|1,063nm|
|兵装|固定武装:[[M134 7.62mmミニガン>M134]]かXM140 30mm[[機関砲]]×1門&br;主翼下に[[BGM-71「TOW」>TOW]][[対戦車ミサイル]]か2.75インチ(70mm)[[ロケット弾]][[ポッド]]|
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