*&ruby(まーくわん){【マーク1】}; [#ce088588]
[[第一次世界大戦]]で登場した、世界で最初の[[戦車]]。~
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第一次世界大戦において、イギリス・ドイツ両軍は不毛な[[塹壕戦]]に陥り、戦線が膠着。~
これを打破するため、イギリス軍は[[機関銃]]を[[装甲]]で防いで強引に[[塹壕]]を突破する突撃兵器「陸上戦艦」を着想。~
いくつかの試作車が作られた後、1916年3月にマーク1戦車として制式採用された。~
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不必要なほど巨大で剥き出しの[[履帯>無限軌道]]((これは[[塹壕]]を乗り越えるだけの長さを確保するためであった。))など、後世の設計思想で否定された特色が多く、現代の戦車とは風貌が異なる。~
車体側面に1門ずつ、計2門の砲架を備え、これに6ポンド砲を搭載したオス型と、[[機関銃]]3挺(計6挺)を装備したメス型が作られた。~
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完成後、ソンム会戦で始めて実戦投入された。~
巨大な兵器はドイツ軍を驚かせたものの、投入数が少なく、故障も多発したため決定的な戦果とはならなかった。~
また、[[機動力]]が不十分なため野砲に狙い撃たれて次々と撃破され、[[イギリス軍]]に大損害を与える結果となった。~
しかし、兵器としての基本的な設計コンセプトは[[実戦証明>バトルプルーフ]]され、改良型が次々と開発されることとなった。~
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なお、戦車を表す「タンク(水槽)」という呼称は、本車の開発計画を[[スパイ]]から隠すために「飲料水を運ぶ車」と詐称していた事に由来するという((別の一説には「東部戦線に送る飲料水タンク」と詐称していた、というものもある。))。~

**スペックデータ [#u72d2334]
|乗員|8名(操縦手2名(うち1名は指揮官)、ギアーズマン2名、[[砲手>ガナー]]4名)|
|全長|9.94m|
|全高|2.44m|
|全幅|4.33m(メス型)|
|重量|28.4t(オス型)&br;27.4t(メス型)|
|エンジン|ダイムラー・ナイトガソリンエンジン(105hp)|
|装甲|6〜12mm|
|武装|オス型:QF 6ポンド砲×2門、オチキスM1909 7.62mm[[機関銃]]×4挺&br;メス型:ヴィッカース7.7mm[[重機関銃]]×4門、オチキスM1909 7.62mm[[機関銃]]×2挺|
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