*&ruby(ぴとーかん){【ピトー管】}; [#we0a3649]
[[航空機]]の[[対気速度]]を計測する装置。~
現代では、一部の[[軽航空機]]を除くほぼ全ての[[航空機]]に装備されている。~
機体によって乱された気流を避けるため、通常は機首の先端か側面に取り付けられる。~
場合によっては[[主翼]]や[[垂直尾翼]]の前縁に付けられる場合もある。~
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発明はフランスの水理学者、ヘンリー・ピトーによる。~
構造は二重構造の管で、先端と側面に穴が開けられている。~
この二つの穴それぞれに加わる圧力の差を計測し、そこから流体の速度を割り出すものである。~
元来は水流の[[速度]]を測定するために造られたが、気流の[[速度]]を測定する事もできる。~
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穴が塞がると機能不全に陥るため、地上ではカバーを取り付けて穴詰まりを防ぐ。~
氷点下では[[着氷]]で氷が詰まってしまう事があるため、高空ではヒーターなどの防氷装置も必須となる。~
実際、穴に泥がつまったり((ドロバチなど、穴に泥を詰め込む習性のある生物による。))、離陸時にカバーを外し忘れた事が原因で計器故障により[[墜落]]した事故も存在する。~

関連:[[指示対気速度]] [[較正対気速度]] [[リムーブビフォアフライト]]~

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