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*&ruby(ようりょく){【揚力】}; [#w92040ee] -物体が流体から受ける力のうち、流れの方向と垂直な成分。物体の断面形状は翼型であることも多い。~ -[[推力]]、[[抗力]]、[[重力]]と並ぶ[[航空機]]にかかる[[4つの力]]の一つ。この意味では主に[[主翼]]に発生する揚力を考えている。定常水平飛行状態では、重力と釣り合っている。~ Rift.~ ~ 簡単な説明:~ -空気中を前進する翼は、空気を下方へ押し下げている。この反作用が揚力。~ 物体が流体(液体・気体)と衝突した時、物体が上方向に押し上げられる現象。~ および、その現象によって生じた上方向の運動エネルギーの量。 -別の見方: 翼上面では気圧が大きく下がっており、翼下面では気圧が若干上がっている。この圧力差によって、翼は後ろ斜め上向きの力を受けている。その力のうち、上向きの分を揚力と呼ぶ(正しくは「気流と垂直な成分」)。なお,後ろ向きの成分が誘導[[抗力]]。~ >実際には"後方斜め上"方向なのだが、航空工学ではこのエネルギーを「後ろ向きの[[抗力]]」と「上向きの揚力」に分けて考える。~ -翼に発生した揚力は、[[スキン]]・[[リブ]]・[[ストリンガー]]・[[スパー]]等を介して胴体にも伝わる。~ 根本原因は衝突で生じた反作用のエネルギーだが、流体の運動・圧力による二次的な影響も生じる。~ このため、実際に何が起きているのかを完全に説明するのは至難である。~ ~ [[航空機]]が空を飛ぶ上では、重力に逆らって上昇する力を効率よく安全に得るために揚力が利用される。~ 衝突面の面積が広いほど多量の流体と接触して大きな揚力が生じるため、[[航空機]]には巨大な[[主翼]]や長大な[[回転翼>ローター]]が必要とされる。~ ~ 関連:[[4つの力]] [[失速]] [[迎え角]] [[滑走路]]