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*&ruby(けいこうくうき){【軽航空機】}; [#g5cbe169] 気嚢と呼ばれる袋に大気よりも軽い気体を詰め込むことで浮力を得、空中に浮かび上がる形式の[[航空機]]。~ [[推力]]を持たない[[気球]]と、[[推力]]を備えた[[飛行船]]とに大別される。~ [[航空機]]のうち、機体全体の比重が空気よりも軽く、放っておいても空中に浮かんでいられるもの。~ これに対し、放っておくと落下し、滞空するために[[揚力]]ないし[[推力]]を必要とするものを[[重航空機]]と呼ぶ。 [[重航空機]]に比べれば原理上手軽に空中へ上がることができ、航空史初期の中心的存在であった一方、下記のような弱点も多い。 >紛らわしいが、「[[軽飛行機]]」は[[重航空機]]に分類される。 -機体体積の大半を気嚢が占め、浮力を大きくすることが難しいことから[[ペイロード]]が限られる。 -気嚢の[[空気抵抗>抗力]]が非常に大きく、[[速度]]を向上させることが難しい。 -気体として水素を使用した場合、ヒンデンブルク号のような爆発事故の危険性がある。 -爆発を防ぐためヘリウムを使用した場合、非常に高価となる。 -空気を加熱して浮力を得る場合は更に浮力が小さいため、形態は小さな熱気球に限られる。 現実に存在する全ての軽航空機は、気嚢(袋)に大気より軽いガスを詰め込む事で浮力を得ている。~ [[推力]]を持たない[[気球]]と、[[推力]]を備えた[[飛行船]]とに大別される。~ ~ [[重航空機]]よりも空中へ上がることができ、航空史初期の中心的存在であった一方、下記のような弱点も多い。 このため[[重航空機]]の発達した現在では、かえって性能あたりのコストが高くついてしまい、広告や遊覧飛行以外の用途ではほとんど見られない。~ 将来の展望としては[[成層圏プラットフォーム]]など定点浮遊用途での研究がされている。~ -体積の大半を気嚢が占め、浮力を大きくすることが難しいことから[[ペイロード]]が限られる。 -気嚢の[[空気抵抗>抗力]]が非常に大きく、[[速度]]の向上が難しい。 -気嚢に充填する気体ごとに運用制限がある。 --気嚢に水素を充填する場合、引火による爆発事故の危険性がある((水素[[飛行船]]の事故としてはヒンデンブルク号が有名であるが、こちらは後に「水素が爆発したのではなく、静電気により気嚢の外皮が燃え上がった」とされている。))。 --気嚢にヘリウムを充填する場合、非常に高価となる。 --気嚢に熱した空気を充填する場合、浮力が非常に小さいため大型化できない。 なお、名前の似ている[[軽飛行機]]は[[重航空機]]に分類されるものであり、軽航空機とはまったく異なる。~ 速度・重量制限が厳しく、高度な性能要求を満たす事ができないため、[[重航空機]]が発達すると共に廃れていった。~ 現代では広告・気象観測・遊覧飛行でしか用いられていないが、将来の展望としては[[成層圏プラットフォーム]]など定点浮遊用途での研究がされている。