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*&ruby(じぇいゆーはちなな){【Ju87】}; [#t0ddc60e]
[[Junkers>ユンカース]] Ju 87.~
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1930年代に[[ユンカース]]が開発し、[[ドイツ空軍>ルフトバッフェ]]で運用された[[急降下爆撃機]]。~
[[急降下爆撃機]]の代名詞的な存在で、「シュトゥーカ(Stuka)」の通称で知られる。~
>ドイツ語の「&ruby(Sturz){急降下};&ruby(Kampf){爆撃};&ruby(Flugzeug){機};」を略して"Stuka"。
>ドイツ語の「&ruby(Sturz){急降下};&ruby(Kampf){爆撃};&ruby(Flugzeug){機};」を略して"Stuka"。本来はその種の機体全般の呼称ながら、最も活躍した本機のイメージが強い。
1930年代のスペイン内戦で初登場し、[[第二次世界大戦]]初期には多数による反復爆撃((出撃、爆撃、帰投のルーティン))による対地支援がドイツ軍全体の戦略判断に多大な影響を与えるほどの戦果を挙げた((これ以降敗戦に至るまで、[[ルフトバッフェ]]は全ての[[攻撃機]]や類似する[[爆撃機]]に[[急降下爆撃]]能力を求めるようになった。))。~
1930年代のスペイン内戦で初の実戦に少数で参加したが、反復爆撃((出撃、爆撃、帰投のルーティン))によって活躍、[[第二次世界大戦]]初期には本機の対地支援がドイツ軍全体の戦略判断に多大な影響を与えるほどの戦果を挙げた((これ以降敗戦に至るまで、[[ルフトバッフェ]]は全ての[[攻撃機]]や類似する[[爆撃機]]に[[急降下爆撃]]能力を求めるようになった。))。~
主として西部戦線・東部戦線・アフリカ戦線に投入され、特に東部戦線においては絶大な対地攻撃能力を発揮した。~
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反面、鈍重・低速かつ[[航続距離]]も短く、敵性[[戦闘機]]に捕捉されると為す術がなかった。~
この弱点が最初に発覚したのは西部戦線の[[バトル・オブ・ブリテン]]で、イギリス軍が温存していた迎撃戦闘機によって壊滅的被害を受けた。~
同様に東部戦線・アフリカ戦線においても、連合軍側が次世代戦闘機を投入した時点でJu87の戦略的価値は喪われた。~
[[ルフトバッフェ]]は改良・転用など機体延命を図ったものの、確たる成果を上げる事はなく、そのまま陳腐化していった。~
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関連：[[ユンカース]] [[ジェリコのトランペット]] [[ハンス・ウルリッヒ・ルーデル]]
**スペックデータ [#w76bd38a]
|>|CENTER:''Ju 87 B-1''|
|乗員|2名|
|全長|11.10m|
|全高|4.01m|
|翼幅|13.805m|
|主翼面積|31.900��|
|翼型|Göttingen 256|
|空虚重量|2,712kg|
|空装備重量|2,760kg|
|最大離陸重量|4,336kg|
|発動機|ユンカース Jumo 211Da [[液冷>液冷エンジン]]V型12気筒×1基|
|出力|[[離陸]]：1,200PS（890kW）&br;高度1,500m：1,100PS（820kW）|
|[[プロペラ]]|ユンカース 3枚翅定速プロペラ|
|最高速度|339.6km/h（海面上）&br;383km/h（高度4,087m）|
|[[巡航速度]]|209km/h（高度4,572m）|
|[[航続距離]]|595.5km（500kg爆弾搭載時）&br;789km（爆弾無し）|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|8,100m|
|[[上昇率]]|2.3m/s|
|高度到達時間|1,000mまで2分&br;2,000mまで4分18秒&br;3,176mまで12分|
|武装|ラインメタル MG17 7.92mm機銃×2挺（前方固定）&br;MG15 7.92mm機銃×1挺（後方旋回）|
|爆装|最大500kgまでの爆弾（250kg爆弾×1発（胴体下）、50kg爆弾×4発（主翼下））|
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|>|CENTER:''Ju 87 D-1''|
|乗員|2名|
|全長|11.50m|
|全高|3.90m|
|全幅|13.80m|
|主翼面積|31.90��|
|空虚重量|2,810kg|
|最大離陸重量|5,720kg|
|[[発動機>エンジン]]|ユンカース Jumo 211J-1 [[液冷>液冷エンジン]]V型12気筒×1基|
|出力|離昇1,410PS|
|速度&br;（最高/巡航）|410km/h（高度3,800m）/ 300km/h程度|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|7,300m|
|[[航続距離]]|1,500km|
|武装|ラインメタル MG17/MG15 7.92mm機銃×3挺&br;（MG17（前方固定）×2挺、MG15（後方旋回）×1挺）|
|爆装|最大1,800kgまでの爆弾（1,000kg爆弾または500kg爆弾×1発、50kg爆弾×4発）|
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**主な派生型 [#l2347aeb]
-Ju87V：~
原型機。製造順にV1〜V47の番号が付与された。~
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-Ju87A：~
生産前機。~
エンジンはユンカース Jumo210Aを搭載（後にJumo210Ca（離昇640PS）に交換）。~
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-Ju87A-0：~
全金属製の機体で、密閉式コックピットの初期生産型。500kg爆弾×1発。~
生産性を向上させるために[[主翼]]先端が直線化され、[[補助翼]]の形状が前後がなだらかな形に修正された。~
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-Ju87A-1：~
A-0の出力強化型。~
エンジンはJumo210D（離昇680PS）を搭載し、A-0型より大きい3.3mの[[プロペラ]]を装備している。~
500kg爆弾×1発。~
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-Ju87A-2：~
A-1の出力強化型。~
エンジンは2段階過給機付きのJumo210Daを搭載し、H-PA-�群鎚僖團奪船廛蹈撻蕕鯀�備している。~
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-Ju87B-0：~
A型の機体を流用した型。後に少数が海軍向けのC型またはE型に改造された。~
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-Ju87B-1：~
風防や尾翼等を再設計した型。エンジンはJumo211D（離昇1,200PS）を搭載。~
「ジェリコのラッパ」と呼ばれるプロペラの風切り音を利用した威嚇用吹鳴機（サイレン）が装備されていた。~
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-Ju87B-2：~
1,000kg爆弾を搭載可能とした改良型。~
いくつかのバリエーションがあり、着陸装置にスキーを装備したタイプやJu87B-2 tropと呼ばれる熱帯用の装備やエンジンにサンドフィルターを装備した機体があった。~
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-Ju87R-1：~
Ju87Bの長距離型。~
主に対艦攻撃用で主翼内に240Lの燃料タンクを追加装備し、300Lの増槽を2個搭載している。~
250kg爆弾×1発。~
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-Ju87R-2：~
航続距離増加型。代わりに重量が約700kgほど増加し、最高速度や実用上昇限度が低下した。~
~
-Ju87R-3：~
グライダーを牽引できるようにした型。~
牽引ロープを使用して乗組員とグライダーの乗員とが通信できるように、特殊な無線機が装備されていた。~
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-Ju87R-4：~
Jumo211Jエンジンを搭載した型。~
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-Ju 87C：~
Ju 87B-0を原型にした、ドイツ海軍の空母「グラーフ・ツェッペリン」艦載機用として計画されていた[[艦上機]]型計画（[[急降下爆撃機]]兼[[雷撃機]]）。~
投棄可能な[[降着装置]]や折り畳み機構を持つ主翼、[[着艦フック>アレスティングフック]]等を装備。~
~
--Ju87 V10：~
固定翼の試作機。~
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--Ju87 V11：~
主翼の折り畳み機構を備えた試作機。~
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-Ju87D-1：~
オイルクーラーやラジエーターの配置の見直しや[[コックピット]]周りの改良、防御装甲を強化した型。~
エンジンはJumo211J-1（離昇1,410PS）を搭載。最大1,800kgまでの爆弾を搭載可能。~
後方の防御機銃としてMG81Z 7.92mm連装機関銃を装備した。~
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-Ju87D-2：~
古くなったD-1型のフレームを流用し、機体構造を強化、[[グライダー>滑空機]]曳航用フックを装備したグライダー牽引型。~
地上からの対空砲火から乗員を守るために重装甲が施されていたが、性能は低下した。~
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-Ju87D-3：~
D-1型に増加装甲を装備した対地攻撃型。エンジンはJumo211Jを搭載。~
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--Ju87D-3Ag：~
[[主翼]]に兵員輸送[[ポッド]]を取り付けた[[輸送機]]型試作機。~
工作員を[[パラシュート>落下傘]]降下で送り込むことを目的としていた。~
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-Ju87D-4：~
D-3型を改装した雷撃型試作機。~
PVC 1006 Bラックと750〜905kgの魚雷を搭載し、航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」で運用される予定だった。~
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-Ju87D-5：~
D-3型の設計に基づいて翼幅を0.6m拡大した近接支援専用機。~
MG151/20 20mm機関砲×2門。~
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-Ju87D-7：~
地上攻撃型のD-5型をベースに作られた夜間攻撃機型。~
増加装甲、主翼のMG151/20 20mm機関砲、延長した主翼を標準装備していた。~
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-Ju87D-8：~
D-3型をベースとして製作された多用途型。~
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-Ju87E：~
プランのみ。~
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-Ju87F：~
プランのみ。~
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-Ju87G：~
東部戦線に現れた大量のソビエト戦車部隊に対抗すべく開発された対戦車攻撃機のひとつ。~
全タイプが翼内武装、翼下[[ダイブブレーキ]]及び爆装装備を廃止、[[ガンポッド]]方式でFlak18 37mm機関砲×2門を装備した。~
「グスタフのタンクキラー」や「カノーネンフォーゲル（Kanonenvogel：大砲鳥）」と呼ばれ、活躍はしたものの、戦局には寄与しなかった。~
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--Ju87G-1：~
旧式の主翼の小さいD型を原型とする。[[ダイブブレーキ]]は取り外されている。~
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--Ju87G-2：~
D-5またはD-3を原型とする。~
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-Ju87H：~
D型をベースとした複座練習機。~
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