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*&ruby(そうだんとう){【装弾筒】}; [#f3794504]
&ruby(サボ){Sabot};(仏)~
太い銃身(砲身)から細い銃弾(砲弾)を発射するための詰め物。~
小火器ではプラスチック製のものが、戦車砲では軽金属製のものが多い。~
&ruby(サボ){Sabot};(仏) ((語源はフランス語で「木靴」の意。&br;  弾丸の尾部に靴を履かせたように見える事が由来。))~
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[[火砲>ガン]]の[[口径]]より細い弾丸を装填可能にするための詰め物。~
弾丸の外周をプラスティックや軽金属の筒で覆い、見かけ上の[[口径]]を拡大する。~
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[[火砲>ガン]]は[[装薬]]の爆発によるガスの圧力で[[初速]]を得ている。~
よって、[[口径]]より細い弾丸は発射ガスの漏出を招き、[[初活力]]を大きく損なう。~
また、隙間があると砲口から飛び出すまでの挙動が不安定になり、故障・事故を誘発する。~
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装弾筒はこの隙間を埋め合わせ、発射ガスを受け止めて弾丸に伝える役割を果たす。~
無事に発射されたら直後に分離されて落下し、弾丸本体だけが目標に向かって飛んでいく。~
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細い弾丸を大口径砲から発射する事で[[空気抵抗>抗力]]が軽減され、[[最大射程]]が伸張される。~
また、弾丸の[[スパイク]]形状がより鋭角になり、[[装甲]]を貫徹しやすくなる。~
一方、弾丸本体の質量も減るので[[デストラクションパワー]]は激減する。~
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基本的には[[徹甲弾]]のための用具で、特に[[主力戦車]]級の大口径[[カノン砲]]で用いられる。~
対人用途で防具を貫通させるために用いられる事もあるが、これはさほど有意義ではないとされる((5.56mm[[小銃弾]]で貫けないからといって同口径の[[徹甲弾]]を用意する必要はない。&br;  [[手榴弾]]なり、[[マークスマンライフル]]なり、[[機関銃]]なり、[[迫撃砲]]なり、仕留める方法はいくらでもある。))。~
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関連:[[装弾筒付徹甲弾]] [[装弾筒付翼安定式徹甲弾]]

発射前の弾丸は、装弾筒に包まれた形で薬莢へ装填される。~
「サボ」とはフランス語で木靴を意味し、弾丸の尾部に付けられた装弾筒が靴のように見えることから名づけられた。((ただし戦車砲弾のものは、細長い砲弾をまっすぐに保つ必要があり、また発射後素早く分離しなければならないため、砲弾の外周を包むような形をしている))~
撃発時には太い装弾筒によって発射ガスを受け、銃口(砲口)から射出された瞬間に弾丸から装弾筒が分離する。~
分離後は細い弾丸のみとなり[[空気抵抗>抗力]]が小さくなるので減速しづらく、[[最大射程]]を長くすることができる。また弾丸の細さから貫通力も高い。~
反面、弾丸が細いということは質量も小さいということであり、もともと小口径の銃ではメリットを発揮しづらい。(([[防弾チョッキ]]を貫通する目的で小火器などに装填されることはある))~

その恩恵をもっとも享受できるのは、大口径の[[カノン砲]]から発射される[[徹甲弾]]である。~
近年の[[戦車]]には、[[装弾筒付徹甲弾]]や[[装弾筒付翼安定式徹甲弾]]が搭載される。~


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