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*&ruby(なぶすたー){【ナブスター】}; [#g06eb543]
NAVSTAR.~
[[アメリカ空軍>USAF]]((担当部隊は、空軍宇宙軍団隷下・第50宇宙航空団(コロラド州シェリーヴァー空軍基地所在)である。))が運用する、[[航法]]支援用の[[人工衛星]]。~
GPS([[全地球測位装置]])の根幹を構成しているため、俗に「GPS衛星」とも呼ばれる。~
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本衛星には「原子時計」と呼ばれる非常に高精度の時計(誤差は数万年に±1秒程度)が搭載されており、これをもとに生成された時間情報や、衛星自身が現在飛行中の軌道データが30秒周期で[[電波>電磁波]]に乗せて送信される。((余談ながら、この衛星から送信される時刻データはネットワークに接続された機器の時刻を同期させる基準としても用いられている。[[Wikipediaの当該項目の記事:http://ja.wikipedia.org/wiki/Network_Time_Protocol]]))~
衛星は、(遮蔽物が何もなければ)地球上のどの地域から見ても6基以上が同時に見えるように計算された軌道((高度20,200km、軌道傾斜角55度、周期12時間の軌道である。))を飛行しており((日本列島付近では概ね10基前後が同時に見えるという。))、地上の受信機では、複数の衛星から送信されてきたデータを計算することで自らの三次元位置を知ることができるようになっている。~
(本衛星による位置測定のメカニズムの詳細は、[[全地球測位装置]]の項を参照のこと)
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現在、本衛星は地球を取り巻く衛星軌道上に31基((24基で地球上の全域をカバーする。残る7基は予備機として本来の軌道とは別の軌道に置かれ、衛星の故障に備えている。))が投入されているが、耐用年数(約7年半)の切れた衛星を補充するため、毎年、新しい衛星が打ち上げられている。~
しかし、2008年以降の世界的な経済後退による予算削減の影響で、衛星の補充を今後も継続できるか否か、という、GPSシステムの存亡にも繋がりかねない問題が浮上してきている。(([[GPS>全地球測位装置]]の項にもあるように、日本・ロシア・EUなどの人工衛星運用技術を持つ諸国が独自の衛星測位システムの開発を進めているのも、このことが大きな理由となっている。))~
[[GPS>全地球測位装置]]システムの根幹であるため、俗に「GPS衛星」とも呼ばれる。~
地球上のどの地域から見ても6基以上が同時に見えるように計算された軌道((高度20,200km、軌道傾斜角55度、周期12時間の軌道である。))を飛行する。

ナブスターには誤差が数万年に±1秒程度の高精度な原子時計が搭載されている。~
これを元に、衛星は30秒ごとに現在時刻と衛星の位置を[[電波>電磁波]]に乗せて送信する。((この時刻データはインターネットにおける基準時刻である「ネットワーク・タイム・プロトコル」の生成にも利用されている。))~

>このデータがどのように利用されるかについては[[全地球測位装置]]の項を参照の事。

現在、ナブスターは地球の衛星軌道上に31基が投入されている。~
このうち24基が実用体制であり、残り7基は故障発生に備えて本来とは別の軌道に置かれている。~
ナブスターの耐用年数は約7年半であり、補充のために毎年あたらしい衛星が打ち上げられている。

しかし2008年以降、経済後退によって予算削減され、衛星の補充に支障が生じつつあると言われる。


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