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*&ruby(すぷるーあんす){【スプルーアンス】}; [#pcd59fd6]
USS Spruance(DD-963)~
アメリカ海軍が1970年代に就役させた大型[[駆逐艦]]。~
[[第二次世界大戦]]当時から長く使用されてきた「アレン・M・サムナー」級及び「ギアリング」級駆逐艦の代替として、第二次大戦後初めて本格設計された艦で、アメリカ海軍の大型水上戦闘艦として、初めて[[蒸気タービン]]ではなく[[ガスタービン]]を採用した。~
「アレン・M・サムナー」級や「ギアリング」級といった、[[第二次世界大戦]]当時から長く使用されてきた「対戦型」駆逐艦の代替として、第二次大戦後初めて本格設計された艦で、アメリカ海軍の大型水上戦闘艦として初の[[ガスタービン]]を採用した艦でもある。~
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就役後の後日装備、各種近代化改装に耐えるよう将来余裕を考慮した設計がおこなわれており、開発された当初は[[基準排水量]]が6,000t近くありながら、兵装が5インチ砲2門に[[アスロック>RUR-5]]発射機、短[[魚雷]]発射管、それに[[ヘリコプター]]2機のみと貧弱だったが、大型で余裕のある船体は船体の騒音によるソナーの探知能力低下を最小限に抑えることに寄与し、また、予定通り[[ファランクス]]、[[シースパロー>RIM-7]]、[[ハープーン>RGM-84]]の順次追加や、アスロック発射機をアスロックおよび[[トマホーク>BGM-109]]発射用のMk41[[VLS>垂直発射システム]]に換装するなどの各種近代化改修にも十分耐えることができた。~
「変化に応じる設計」をコンセプトとしており、就役後の後日装備や各種近代化改装を考慮した設計がなされているほか、コスト削減のために一括調達方式が採用された。~
そのため、船体は大型化したが、船体の騒音によるソナーの探知能力低下を最小限に抑えることに寄与した。~
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その後、スプルーアンス級は[[アーレイ・バーク]]級ミサイル駆逐艦との交代により退役が進み、2005年に全艦が退役した。~
一部はパキスタンに輸出されることになっている。~
その後、[[アーレイ・バーク]]級ミサイル駆逐艦との交代により退役が進み、2005年に全艦が退役した。~
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主な武装：~
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-Mk45 54口径5インチ単装砲 2門
-Mk41VLS（61セル）1基([[BGM-109]]を装備)
-4連装[[対艦ミサイル]][[キャニスタ]] 2基（[[RGM-84]]を装備）
-Mk26短SAM 8連装発射機 1基([[RIM-7]]を装備)
-[[ファランクス]]CIWS 2基
-21連装[[RAM]]近接防御SAM発射機 1基（一部の艦）
-Mk143箱型発射機 2基（一部の艦、[[BGM-109]]を装備）~
-艦載機:[[SH-60]]対潜ヘリコプター 2機~
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**スペックデータ [#h605ad0e]
|種別|ミサイル駆逐艦|
|主造船所|リットン・インガルズ造船所（現ノースロップ・グラマン・シップ・システムズ）|
|[[満載排水量]]|7,800t（新造時）&br;8,040t（ABL搭載艦）&br;9,100t（VLS搭載艦）|
|全長|172m|
|水線長|161m|
|全幅|16.8m|
|喫水|8.8m|
|機関|COGAG方式、2軸推進&br;GE LM2500[[ガスタービン]][[エンジン]]（出力80,000shp（60MW））×4基|
|最大速力|32.5[[ノット]]|
|[[航続距離]]|6,000[[海里]]/20ノット|
|乗員|士官19名、兵員315名|
|武装|Mk45 54口径5インチ単装砲×2門&br;Mk41[[VLS>垂直発射システム]]×61セル1基（[[トマホーク>BGM-109]]・[[VLA>RUM-139]]を装備、VLS搭載艦）&br;Mk141 4連装[[SSM>対艦ミサイル]]発射筒×2基（[[ハープーン>RGM-84]]を装備）&br;Mk26 8連装短SAM発射機×1基（[[シースパロー>RIM-7]]を装備）&br;Mk29 8連装短SAM発射機×1基（[[シースパロー>RIM-7]]を装備、ABL((Armored Box Launcher：装甲ボックスランチャー))/VLS搭載艦）&br;[[ファランクス]]Mk.15 20mm[[CIWS]]×2基（ABL/VLS搭載艦）&br;Mk49 21連装近接SAM発射機×1基（[[RAM>RIM-116]]用、VLS搭載艦の一部）&br;Mk143 4連装装甲発射機×2基（一部の艦、[[トマホーク>BGM-109]]を装備）&br;Mk16 8連装SUM発射装置×1基（[[アスロック>RUR-5]]を装備、ABL搭載艦は後日撤去）&br;Mk32短魚雷発射管×2基|
|艦載機|[[SH-2]]対潜ヘリコプター×2機（新造時/ABL搭載艦）&br;[[SH-60]]対潜ヘリコプター×2機（VLS搭載艦）|
|[[C4Iシステム>C4I]]|OTCIXS+TADIXS（ABL搭載艦）&br;USQ-112 JOTS((Joint Operational Tactical System))（のちにGCCS((The Global Command and Control System：汎地球指揮統制システム))-M）+IBS((Integrated Broadcast Service：統合同軸報送信サービス))（VLS搭載艦）&br;NTDS（CDS+[[リンク11/14>データーリンク]]）&br;AN/SQQ-89統合対潜システム（ABL搭載艦）&br;AN/SYQ-17「RAIDS((Rapid Anti-Ship Cruise Missile Integrated Defense System)))」+AN/SQQ-89（VLS搭載艦）|
|[[FCS>火器管制装置]]|Mk.86 砲FCS（Mk45 5インチ砲用）Mk.91 ミサイルFCS（シースパロー用）&br;Mk.116 水中FCS（アスロック、短魚雷用）|
|[[レーダー]]|AN/SPS-40 2次元レーダー&br;SPS-55対水上レーダー&br;SPQ-9目標捕捉レーダー&br;（VLS搭載艦、Mk86「GFCS」のサブシステム、一部艦では改良型のSPQ-9Bに代替・統合）&br;Mk23「TAS」目標識別レーダー（VLS搭載艦、一部艦ではSPQ-9Bにより代替・統合）|
|[[ソナー]]|SQS-53艦首装備ソナー&br;SQR-19戦術曳航ソナー|
|電子戦&br;・対抗装備|AN/SLQ-32電子戦装置&br;Mk36「SRBOC」[[チャフ]]・[[フレア]]展開装置&br;AN/SLQ-25「ニクシー」対魚雷囮装置（VLS搭載艦）&br;AN/SLQ-49囮装置（VLS搭載艦）|
同型艦：
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--DD-963 USS Spruance
--DD-964 USS Paul F. Foster
--DD-965 USS Kinkaid,
--DD-966 USS Hewitt
--DD-967 USS Elliott
--DD-968 USS Arthur W. Radford
--DD-969 USS Peterson
--DD-970 USS Caron
--DD-971 USS David R. Ray
--DD-972 USS Oldendorf
--DD-973 USS John Young
--DD-974 USS Comte de Grasse
--DD-975 USS O'Brien
--DD-976 USS Merrill
--DD-977 USS Briscoe
--DD-978 USS Stump
--DD-979 USS Conolly
--DD-980 USS Moosbrugger
--DD-981 USS John Hancock
--DD-982 USS Nicholson
--DD-983 USS John Rodgers
--DD-984 USS Leftwich
--DD-985 USS Cushing
--DD-986 USS Harry W. Hill
--DD-987 USS O'Bannon
--DD-988 USS Thorn
--DD-989 USS Deyo
--DD-990 USS Ingersoll
--DD-991 USS Fife
--DD-992 USS Fletcher
--DD-997 USS Hayler
