【QF-4】(きゅーえふよん)

旧式化したF-4「ファントム」戦闘機をベースに改造したフルスケール・ターゲットドローン(実物大標的機)。

無線、もしくは自動操縦によって飛行する無人機であり、空対空ミサイル地対空ミサイルの実射訓練や試射時に標的として使われる。
そのため、たまに新型ミサイルのデモ映像に登場することがある。

ベース機の違いにより、QF-4B、QF-4E、QF-4G、QF-4N、QF-4Sといったバリエーションがある。

同機に搭載された遠隔操縦装置は、ホビー用のラジコン機とは違って20チャンネルものファンクションが実装されており、これにより、
アフターバーナーの点火・停止」
燃料放出」
「(爆弾の投下やミサイル発射を模した)機外搭載物の投棄」
「搭載カメラのオン・オフ」
など、実際の戦闘機と同様のさまざまなファンクション(全部で54種類)が再現できるようになっている。

現在は旧式化により、任務はF-16を改造した「QF-16」に代替されている。
最後の任務は2016年8月に行われ*1、同年12月に最後の飛行を行い退役した。


*1 任務の内容はF-35の支援だった。

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