【MRJ】(えむあーるじぇい)

Mitsubishi Regional Jet.
三菱重工業が開発・生産を進めている国産の小型双発ジェット旅客機
日本製の旅客機としては1960年代に開発・生産されたYS-11以来、約50年ぶり・2機種目の機体となる。

機体は70〜90席クラスで、国内の地域間輸送に特化されたサイズとなっているが、構造部材の軽量化などにより、競合他社の機体に比べて燃料消費率を2割節減することに成功した。
また、キャビンは座席の間隔を広く取り、手荷物収納スペースも増やすなど、乗客の居住性向上も目指すこととしている。

本機の開発は、2008年4月に三菱が設立し、トヨタ自動車や大手商社も資本参加した「三菱航空機」が中心となって進められ、2010年9月に図面設計を完了。同月30日*1、生産が開始された。
今後は2012年までに初号機の初飛行を行い、2014年以降の納入を目指す。

現在、ローンチカスタマーとなる全日本空輸と米国の「トランス・ステーツ・ホールディングス」社の2社が、合計125機を購入することが決まっているが、採算ラインは350機前後といわれており、新規受注の獲得が今後の課題となっている。


*1 くしくもこの日は、2006年にYS-11が国内エアラインから退役した日でもあった。

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