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【MIM-3】 †
MIM-3
1945年にアメリカが開発・配備した2段式大型地対空ミサイル。
ナイキミサイルの最初の型として実用化され、アメリカ陸軍で、本土及び最前線の戦略拠点の防空に利用されていた長射程高射砲の代替として登場した。
アメリカの他、日本など9カ国に配備された。
発射サイトは下記の3エリアで構成されている。
- Cエリア:レーダー区画。目標の表示や迎撃の指示を行うコンピュータ・システムに加え、侵入する目標を探知・追跡し、ミサイルを指揮・追跡するためのIFC*1レーダー・システムを備える。
- Lエリア:ミサイル発射機。1つから3つの地下ミサイル弾倉を持ち、各々4基の発射機に給弾するようになっていた。
- Aエリア:IFCと同じ位置に配置される管理地域。中隊本部や兵舎のほか、食堂、レクリエーション・ホール及び駐車場を備える。
主に原子力施設や大陸間弾道ミサイルサイトなどの戦略拠点の周囲や人口密集地の防空に使用され、陸軍州兵又は陸軍が運用した。
1960年代から後継であるMIM-14と順次交代し、1964年に退役した。
カタログスペック(MIM-3A) †
全長 | 10.61m 6.40m(本体長) 4.21m(ブースター長) |
翼幅 | 1.37m |
直径 | 30.5cm 80cm(ブースター直径) |
発射重量 | 450kg(本体) 660kg(ブースター重量) |
最大速度 | M2.3 |
最大到達高度 | 21,300m |
射程距離 | 48km |
誘導方式 | 地上レーダー指令誘導 |
動力 | アレゲーニー弾道学研究所 M5 固体燃料ロケットモーター(推力246kN)×1(ブースター部) ベル・エアクラフト 液体燃料ロケットモーター(推力11.6kN)×1(本体) |
弾頭 | 高性能炸薬破片効果弾頭× 3 |
弾頭重量 | 5.44kg(先端部) 81.2kg(中央部) 55.3kg(尾翼部) |