【M500】(えむごひゃく)

  1. S&W M500
    アメリカのスミス・アンド・ウェッソン社が生産する巨大回転式拳銃
    「.454カスール弾を凌駕する、世界最強の威力を誇る拳銃」を目標として開発され、一般市場に流通している拳銃としては世界最強とされている*1

    専用のXフレームと.500S&Wマグナム弾(口径12.7mm)を採用し、装弾数は5発。
    初活力は.44マグナムの3倍にも相当するとされており、それゆえ発射時には射手にまで危害が及ぶともいわれる*3
    一方で弾丸の空気抵抗が大きく、着弾時点での運動エネルギーにさほどの優位はないとする指摘もある。
    派生型として、使用弾を.460S&Wマグナムに変更したM460が存在する。

    スペックデータ
    口径.50口径
    全長381mm
    重量2,055g
    装弾数5発
    使用弾薬.500S&Wマグナム弾
    作動方式ダブルアクション
    銃口初速506.9m/s

  2. RAI M500
    ウルティメイト・アキュラシー社が開発した対物ライフル

  3. Mossberg M500
    アメリカのモスバーグ社が製造するポンプアクション式の散弾銃
    アメリカ三大散弾銃の一つとして数えられ、軍・警察・民間を問わず広く使われている。
    構造的には他のポンプアクション式散弾銃と大差はないが、工具なしで銃身を交換できる点が特徴である。
    バリエーションのM590はアメリカ軍向けに着剣機構を持ち、M7またはM9銃剣を装着可能となっている。
    (民間型のM500も米軍に採用されている。)
    日本の海上保安庁では非常時用として採用され、中型クラスの巡視艇に搭載されている。

    m500a.jpg

    スペックデータ
    全長1,003mm/730mm(クルーザー)
    銃身長14〜40インチ
    重量3.06kg/2.06kg(クルーザー)
    装弾数6〜8発
    作動方式ポンプアクション
    使用弾薬12/16/20ゲージ、.410ボア

    【バリエーション】
    • M500A:
      基本形。口径12番、装弾数5発。
    • M500B:
      口径16番。
    • M500C:
      口径20番。
    • M500D:
      口径.410インチ。
    • M500スラッグスター:
      スラッグ弾用の長銃身型。
    • M500タクティカル:
      ピストルグリップ装着型。
    • M500クルーザー:
      警察等の車載用として銃床をなくした型。
    • M500マリーン:
      海上用にクロムめっきを施した型。
    • M500パースウェイダー:
      装弾数8発のライアットガン
    • M500EP:
      銃身を短縮したソードオフ型。装弾数2発。
    • M500ブルパップ
      先台・銃把ともにピストルグリップ形をしている*4
    • M590:
      軍用型。装弾数6発または9発で着剣機構を備える。
    • M590A1:
      一部の樹脂製部品をアルミ合金に変更するなど、耐久性を強化した型。
      • M590A1アジャスタブル:
        M590A1のピストルグリップ装着型。
      • M590A1マリナー:
        M590A1のクロムめっき型。


*1 ハンドメイドの受注生産品を含めると、.600NE*2弾を使用する「パイファー・ツェリスカ(Pfeifer Zeliska)」が世界最強の拳銃となる。
*2 ニトロ・エクスプレスの略。
*3 発売時の宣伝でも「人間の限界に迫ったスペック。安易にこの銃を撃った場合、射手の健康は保障できない」と注意が添えられているほどである。
*4 後にマーベリック社がM88の名称で再販したが、隠しやすいため銃規制により現在は生産中止。

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