【M-105】 †
Klimov M-105(VK-105)
ソ連のクリーモフ設計局?で開発された1,000馬力級のレシプロエンジン。
フランス製のイスパノ・スイザ12Yレシプロエンジンを「M-100」としてライセンス生産した際の経験を元に1940年に設計された。
当初はM-105と呼ばれていたが、第二次世界大戦中にVK-105に変更された。
大戦中は9万基以上が製造され、主にLaGG-3?やYak-1などに搭載されていた。
仕様緒元 †
タイプ:液冷レシプロエンジン
ボア×ストローク:148mm×170mm
排気量:35.09L
乾燥重量:620kg
圧縮比:7.1
シリンダー配列:V型12気筒
過給機:遠心式スーパーチャージャー1段2速
出力:
1,210hp/2,600rpm(離昇?出力)
1,180hp(高度2,700m)
比出力:34.5hp/L
出力重量比:1.95hp/kg
主な搭載機 †
派生型 †
- M-105P:Yak-1やLaGG-1などの戦闘機向けに開発された型。出力1,050hp前後、V字型に配列されたシリンダーの間にプロペラ同軸機関砲を搭載できた。
- M-105PA:小改良型。1941年から生産された。
- M-105PF(VK-105PF):高高度での性能を犠牲にする代わりに低空での出力を増大させた型。
Yak-1B、Yak-7B、Yak-9、LaGG-3後期型などに搭載。 - VK-105PF2:更なる出力向上を図ったモデル。出力1,300hp程度。Yak-3に搭載。
- M-105PD:高高度性能を向上させたモデル。試作のみ。
- M-105R:減速比を下げた爆撃機向けモデル。Pe-2、Yak-4などに搭載。
- M-105RA:M-105RにM-105PA と同様の改良を加えた型。