【FL-3000N】(えふえるさんぜんえぬ)

中国の中国航空航天科技集団公司(CASC)が開発した、国産の近接防空ミサイル
中国海軍では海紅旗10(HHQ-10)、輸出向けには「飛豹」と呼ばれる。

紅旗7(HQ-7)個艦防空ミサイル(PDMS)と730型CIWSを補完することを目的に開発された。
開発に当たってはアメリカ海軍RIM-116短距離艦対空ミサイルをモデルにしている。
発射機は4連装、8連装、12連装、24連装の4つで艦艇の大きさに合わせて選択できるほか、モジュール式のため簡単に搭載することが可能である。

誘導方式は無線誘導+パッシブレーダー誘導+赤外線誘導の複合式で撃ちっ放し能力を持つ。最大射程は9,000m。
ミサイルは本体前部には安定翼2枚、後端には制御翼4枚が装着されており、RAMとは形状が異なる。
3秒未満の間隔での速射および発射後ロックオン(LOAL)が可能とされているが、現時点ではRAMの様に回転弾体方式を採用しているかどうかは不明である。

中国海軍では、970型試験艦「華羅庚」での試験を経て、001型航空母艦遼寧」のほか、2013年に就役した056型コルベットに搭載されている。

関連:RIM-116

スペックデータ

種別近接防空ミサイル
設計中国航天科技集団公司(CASC*1
全長2m
直径0.12m
射程
(高速目標/低速目標)
9km/6km
誘導方式無線誘導+パッシブレーダー誘導+赤外線誘導



*1 China Aerospace Science and Technology Corporation.

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