【092型】(ぜろきゅうにがた)

1980年代に就役した、中国海軍初の戦略原子力潜水艦(SSBN)。
091型原子力潜水艦をベースに開発された。
中国では長征6号級と呼称するが、NATOコードでは(シア)型(中国歴代王朝の名称から)と呼ばれる。

2隻が建造されたが、現在、運用されているのは「長征6号」(北海艦隊所属)の1隻のみで*1漢級攻撃原潜とともに「虎の子」というべき存在とされている。
そのため、短期間港から出ることがあるものの、本格的に稼働してはいない模様と思われていたが、2009年4月23日に行われた国際観艦式に参列していたことから、現在も稼動状態にあることが確認されている。

武装は、艦首に533mm魚雷発射管を6門装備するほか、射程2,150kmの巨浪1型(JL-1)SLBMを12基搭載する。

後継として094型戦略潜水艦(SSBN)が建造中である。

スペックデータ

全長120m
全幅10m
喫水8m
排水量
(水上/水中)
6,500t/8,000t
主機関加圧水型原子炉×1基(出力90MW)
蒸気タービン×2基
推進器スクリュープロペラ×1軸
最大速力
(水上/水中)
20kt/22kt
可潜深度300m前後
航続距離無限(7年に1回核燃料を交換)
乗員100名
武装533mm魚雷発射管×6門(魚3(Yu-3、SET-65E)を12発搭載)
VLS×12基(巨浪1号(JL-1A)/巨浪2号(JL-2A)SLBM×12発)


同型艦

艦番号艦名主造船所起工進水就役所属
406長征6号渤海造船所-1981.4.301983.8.北海艦隊
海軍潜艇第1基地



*1 2番艦は巨浪1型(JL-1)SLBMの発射実験の際に事故で失われた様だが、事実関係は不明である。

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