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【砲兵】 †
軍隊(陸軍)の兵科の一つで、火砲による戦闘を主任務とする兵士と部隊。
日本の陸上自衛隊では「特科」と称されている。
用いる武装は大口径野戦砲・ロケット砲・地対地ミサイル。
古くは牽引砲を持ち運んだり、要塞砲で防御戦闘を担当したが、近年では自走砲を主とする。
任務は主に歩兵・戦車の要請に応じての間接砲撃による火力支援。
敵の軍事施設や沿岸を航行する敵の艦艇を後方から狙い撃つ事もあるが、この任務はしばしば他軍種の兵器・任務(海軍保有の艦載砲・艦載ミサイル、空軍の攻撃機による対地攻撃任務)と重複する。
そのような場合、砲兵は歩兵支援に専念し、沿岸砲撃や空爆の後で掃討戦に投入されるのが定石である。
砲兵は比較的機動力が低いため、電撃戦ではどうしても第二波以降で遅れて到着する。
一方、陸軍であるため艦艇よりも近くに、航空機よりもずっと長く滞在し続ける事ができる。
派生として、高射砲や地対空ミサイルによる航空機の排除を主任務とする「高射砲兵」もある。
また、中国人民解放軍では、地上発射型の弾道ミサイル運用部隊(いわゆる戦略ロケット軍)を「第二砲兵部隊」と称している。