【偏差射撃】(へんさしゃげき)

発射から着弾までのタイムラグの間に目標がどう動くかを予測して、その予想位置を狙って射撃する事。
「見越し射撃」「リード射撃」とも。

キロメートル単位の距離がある場合、火砲の発射から着弾まで何秒も時間がかかる事が珍しくない。
このため、静止目標を狙うような要領で移動目標を撃つと、弾が到達する頃には標的は別の場所に移っている。
移動する目標を狙い撃つには、発射した時点での標的の位置ではなく、弾着の時点で標的がいるはずの位置を狙う必要がある。

歩兵レベルの戦闘では目測と勘で対応できるが、厳密に行うためには精密な計測と数学的な推定が必要不可欠。
現代の火器管制装置は、ジャイロスコープレーダーを用いて偏差射撃のための計算と照準補正を行っている。


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