【敵防空網破壊】(てきぼうくうもうはかい)

Destruction of Enemy Air Defence(DEAD).

攻勢対航空作戦の一種で、敵陣営の防空網を直接的に攻撃し、無力化することを目指す作戦
類似の作戦に「敵防空網制圧(SEAD)」があるが、SEADが「敵の防空網を一時的に機能不全に陥らせる」作戦であるのに対し、その完全な無力化を目的とするところが異なる。

従来、敵の防空網を破壊する作戦は、その機能を一時的に奪うSEADを行なった後、必要に応じて後続の攻撃部隊による無力化が図られるという段階的な方法が取られていた。
そこで、SEAD作戦を行なうワイルドウィーゼル機等を改修する事によりその攻撃力を増強すれば、後続の攻撃部隊を呼び寄せることなく、自機や僚機のみで防空網を破壊することが可能となり、防空網の無力化をより迅速に行なえることになる。
これがDEADの概念である。

現在、アメリカ空軍F-16CJは作戦能力を向上させる改修を実施中で、これによってDEAD作戦の能力を獲得すると見られる。


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