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【第5空軍(アメリカ軍)】 †
USAF Fifth Air Force.
アメリカ空軍における戦略級部隊単位である「航空軍」の一つ。
司令部は横田基地に置かれ、在日アメリカ軍の主要空軍部隊となっている。
部隊管理や作戦指揮については太平洋空軍の傘下にある。
また、本部隊の司令官は代々在日アメリカ軍の司令官と在日アメリカ空軍司令官を兼務している。
1991年のソ連崩壊まではフィリピン以北・ハワイ以西の北方太平洋全域上空を作戦空域としていたが、以後は作戦空域が大幅に拡大され、アラスカからパナマ、カンボジア、インドネシアそして中東までの広範囲を作戦空域としている。
青森・三沢基地のF-16部隊、沖縄・嘉手納空軍基地のF-15部隊などを含め、戦闘機約130機・偵察機10機などを擁する実戦部隊として構成されている。
概史 †
第5空軍は太平洋戦争(大東亜戦争)中の1942年、オーストラリア・ブリスベンで編制された。
当時は極東空軍(FEAF)の隷下にあり、P-39「エアラコブラ」戦闘機やP-40「ウォホーク」戦闘機、B-25「ミッチェル」爆撃機などを装備していた。
オーストラリア北東部からパプアニューギニアにかけての区域を作戦空域として日本軍への反攻任務に従事し、戦争終結後は日本に駐留して占領任務についた。
1950年に勃発した朝鮮戦争では、主な兵力や司令部が朝鮮半島に移駐し、北朝鮮空軍との戦闘に従事。
休戦後は引き続き日本に駐留し、航空自衛隊や韓国空軍と関係を深めている。