【手榴弾】 †
- Fragmentation grenade (Frag grenade)
手投げ弾の一種で、破片をばら撒いて敵を殺傷するもの。手投げ式の榴弾。
2.と区別するため、特に「破片手榴弾」と呼ばれることもある。
日本軍では「てりゅうだん」と呼ばれた。
第一次世界大戦から現在に至るまで、歩兵にとって重要な武器である。
手で投げる事で間接砲撃と同様に遮蔽物越しの攻撃が可能なため、塹壕戦や市街戦*1で多用される。
外形は、古くから造られていた柄付き型と、アメリカ製などの卵形に大別される。
柄付き型は発火リングを引き抜いて時限信管を作動させる。
卵形は安全ピンを抜くと安全レバーが跳ね飛び、時限信管が作動する。
(旧軍などのものは、硬いものに叩きつけて信管を作動させていた)
爆発するまでには3〜5秒ほどの時間があり、その間に目標へ投げ込む。
中には時限信管だけでなく、地面に落ちると爆発する着発信管を備えたものも存在する。
- Hand grenade
広義においては、手投げ弾全般を指して言う場合がある。
非致死性のものを含め、下記のように様々な効果のものが存在する。
- 攻撃手榴弾: 爆風で限られた範囲へ被害をもたらす
- 焼夷手榴弾: テルミット反応などにより激しく燃焼する
- 黄燐(白燐)手榴弾: 3000℃の高温で燃焼しながら発煙する
- 照明手榴弾: 手投げ式の照明弾
- 催涙手榴弾: 催涙ガス?を噴出する
- 発煙手榴弾:煙幕?を張るほか、発煙筒?がわりに使うこともできる
- 特殊閃光音響手榴弾*2: 閃光で視覚を一時的に奪い、大きな音で敵を昏倒もしくは聴覚を一時的に奪う(スタングレネードやフラッシュバンなどとも呼ばれる)
関連:擲弾 擲弾発射器
建物を制圧する時、突入する直前に手榴弾を室内へ放り込むのは基本である
CQBにおいて室内へ突入する時に用いられる。殺傷能力は皆無なので、人質がいる場合は重宝する。