【皇道派】 †
かつての大日本帝国陸軍において存在した派閥のこと。
当時の思想家である北一輝らの影響を受けて、天皇親政の下での国家改造つまり昭和維新を目指し、対外的にはソ連との対決を志向した。
クーデターなどの暴力的な国家改造を計画したものの、統制派と対立し、二・二六事件以後、皇道派は衰退していった。
荒木貞夫や真崎甚三郎らがこの派閥の中心人物となった。
また1935年(昭和10年)8月、皇道派の相沢三郎中佐が、統制派の永田鉄山陸軍省軍務局長を斬殺するという事件を起こす。(相沢事件)