【攻勢対航空作戦】(こうせいたいこうくうさくせん)

Offensive counter air(OCA).

敵国の航空戦力を破壊・撃滅するために行う作戦

航空基地とその兵站施設の破壊を主目的とする。
また、高射砲地対空ミサイルなどの対空兵器、及び滑走路誘導路として利用可能な道路も軍事目標とみなして破壊する。

敵性航空機との戦闘も発生しうるが、敵機の撃墜戦略上必須ではない。
作戦目標を完遂すれば敵機は離陸および着陸ができなくなり、結果として自動的に無力化されることとなる。
ただし戦闘効率上、まず敵性戦闘機を撃墜するなどして迎撃能力を奪ったのち、対地攻撃にとりかかるのが定石である。

作戦が完了するまでは航空優勢を確保できないため、原則として陸軍を投入できない。
このため、攻撃はほぼ全て爆撃で行われる。
ただし、特殊作戦ヒューミントの要員は事前に現地へ浸透する。
攻撃目標は事前に特定する必要があり、そのためには地上の要員が長期間にわたって捜索する必要がある。

偵察機による空中からの偵察は攻勢対航空作戦では成果を挙げにくい。
敵性戦闘機による迎撃を受ける危険があるため、効率的な偵察活動を行えない。
また、突発的な領空侵犯は攻勢対航空作戦の前兆であり、敵に防御準備の時間を与えてしまう。

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