【岩国飛行場】(いわくにひこうじょう)

Marine Corps Air Station(MCAS) IWAKUNI/JMSDF Iwakuni Air Base.

概要
種別共用飛行場
滑走路2,440m×60m(02/20)
ILSあり
3レターコードIWK
4レターコードRJOI
設置・管理者アメリカ国防総省アメリカ海兵隊


山口県岩国市に所在する軍民共用飛行場。愛称「岩国錦帯橋空港」。
アメリカ海兵隊海上自衛隊が航空基地を設置しており「岩国基地」とも呼ばれている。

自衛隊との共用になっている飛行場空港における管制業務は、原則として防衛省が受け持つことになっている*1が、本飛行場では設置・管理者がアメリカ海兵隊になっているため、管制業務はアメリカ海兵隊航空管制官が行っている。

本飛行場の歴史は、1939年に日本海軍により設置された飛行場に由来する。
呉鎮守府所管の飛行場として教育訓練部隊の拠点に用いられ、大東亜戦争末期には海軍兵学校の分校も設置された*2が、終戦に伴って進駐してきたアメリカ海兵隊により接収される。

その後、アメリカと共に日本に進駐してきた英国軍→オーストラリア軍に移管され、1950年に勃発した朝鮮戦争では国連軍を構成したアメリカ空軍英国空軍の拠点として活用される。
休戦後はアメリカ海軍海兵隊に移管され、1957年からは自衛隊航空自衛隊海上自衛隊)も使用するようになって現在に至っている。

この間、1940〜60年代には民間に開放されていたこともあった*3が、1960年代にいったん軍用飛行場となったのち、2012年からは民間定期便の再乗り入れが開始され「岩国錦帯橋空港」の愛称がつけられている。

就航路線

就航会社就航地
全日本空輸(ANA)東京/羽田(1日5便)、沖縄/那覇(1日1便)


配備部隊

アメリカ海軍

横須賀基地を母港としている航空母艦ロナルド・レーガン艦載機の基地として第5空母航空団F/A-18E/FEA-18GE-2などが横須賀入港時に駐留している。

  • 常駐部隊
    • 第5空母航空団(CVW-5)
      • 第27戦闘攻撃飛行隊(VFA-27)"ロイヤル・メイセス":F/A-18E
      • 第102戦闘攻撃飛行隊(VFA-102)"ダイアモンドバックス":F/A-18F
      • 第115戦闘攻撃飛行隊(VFA-115)"イーグルス":F/A-18E
      • 第195戦闘攻撃飛行隊(VFA-195)"ダムバスターズ":F/A-18E
      • 第141電子攻撃飛行隊(VAQ-141)"シャドウホークス":EA-18G
      • 第125早期警戒飛行隊(VAW-125)"タイガーテイルズ":E-2D
      • 第30艦隊後方支援飛行隊・第5分遣隊(VRC-30 Det.5)"プロバイダーズ":C-2A

アメリカ海兵隊

  • 常駐部隊
    • 第12飛行大隊(MAG-12):第1海兵航空団(1stMAW)直轄部隊
      • 第121海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-121)"グリーンナイツ":F-35B
      • 第242海兵戦闘攻撃飛行隊*4(VMFA-242) "バッツ":F-35B
      • 第152海兵空中給油輸送飛行隊(VMGR-152) "スモウズ":KC-130J
      • 第12海兵航空兵站中隊(MALS-12) "マラウダース"
      • 第171海兵航空団支援中隊(MWSS-171)"センチネルズ"

国防総省国防メディア局

海上自衛隊


*1 このため、そうした飛行場空港では航空管制官のスキルを持った自衛官管制塔に常駐している。
*2 これは、大東亜戦争による大量の戦死傷者の補充と増設される部隊、増産された艦艇のために海軍士官の採用数を大幅に増やした結果、江田島の本校で収容しきれなくなったためである。
*3 当時は英国海外航空やカンタス航空が乗り入れ、日本航空東京福岡間の中継点として用いていた。
*4 第242(全天候)戦闘攻撃中隊(VMFA(AW)-242)から改編。
*5 かつては地上波アナログテレビ放送もあったが、2011年6月に放送を終了している。
*6 整備・補給・乗員訓練の関係上、呉地方隊管下の本基地に常駐している。

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