【観艦式】(かんかんしき)

Fleet Review.

海軍艦艇を集結させて海上で行う軍事パレード。
建国・建軍・戦勝・王室慶事などの国家的記念日を祝して、または大規模な演習の締めくくりとして行われる。
近年では同盟・友好国との交流のために複数国の艦艇が集まる「国際観艦式」も催されている。

参加する艦艇は、式場となる海面で停泊するか微速航行を行い、見栄えの良い隊形に整列する。
この「見栄えの良い隊形」を形成・維持するには高度な操船技術と緻密な連携が必要で、船員の練度を誇示する意味もある。

また、運航に必要な最小限以外の乗組員を正装させ、船の上部甲板に整列させるのが通例。
乗組員はその状態で来賓(国王・大統領・首相・司令官など)に対して敬礼の姿勢を取り、互いが見えなくなるまでこれを維持する。
これは戦闘への即応体制を取っていない、すなわち攻撃する意志がない事を示す意味もある。

観艦式において、来賓をどう迎えるかは各国や個々の式典ごとに様々である。
来賓が臨時に艦艇に乗船している場合、艦艇は停泊した状態で来賓の通過を見送るのが通例である。
来賓が陸上から観覧する場合、艦艇は隊列を維持したまま来賓の眼前を低速で通過する。
来賓が他国の艦艇である場合、双方が来賓を迎える態勢を取って低速ですれ違うのが通例である。


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