【ヨークタウン】(よーくたうん)

Yorktown
アメリカ合衆国に多数存在する地名。
特にヴァージニア州の、アメリカ独立戦争の勝利を決定付けた「ヨークタウンの戦い」が行なわれた地が知られる。

  1. CV-5 USS Yorktown
    アメリカ海軍が『レンジャー』(CV-5)に引き続き建造した航空母艦
    レンジャー』の排水量*1に不満があったため、それを拡大・改良する形で設計された。
    なお、2番艦『エンタープライズ』(CV-6)に続いて建造された『ワスプ』(CV-7)は、ワシントン海軍軍縮条約を満たすため、ヨークタウン級を縮小した独自設計となっている。条約失効後には小改良を加えられた3番艦『ホーネット』(CV-8)が建造された。
    太平洋戦争の初期ではこれらヨークタウン級が日本の空母機動艦隊と対峙する形となった。
    1番艦『ヨークタウン』はミッドウェイ海戦?で大破した後に撃沈されている。
    3番艦『ホーネット』はいわゆるドゥーリトル爆撃?に供された後、ミッドウェイ海戦?などを生き抜いたが、南太平洋海戦で大破、破棄される。就役からわずか1年と7日のことであった。
    ヨークタウン級で終戦まで生き延びたのは『エンタープライズ』のみであった。もっとも前述の2艦と同様、戦闘のたびに受ける被害は甚大であった。
    同型艦:
    CV-5 USS Yorktown
    CV-6 USS Enterprise
    CV-8 USS Hornet

  2. CV-10 USS Yorktown
    エセックス航空母艦の2番艦。
    当初は『ボノム・リシャール』の名前が与えられる予定だったが*2、撃沈されたCV-5から襲名することになった。
    初陣は1番艦『エセックス』などとの共同による南鳥島攻撃であった。
    太平洋戦争後は予備役だったが朝鮮戦争勃発によりSCB-27A改装を受ける。しかし終戦には間に合わず、更にSCB-125改装を受けた。1957年には対潜空母へ艦種変更されている。

  3. CG-48 USS Yorktown
    タイコンデロガミサイル巡洋艦の2番艦。
    イージス艦初期型のベースライン0は、本艦と『タイコンデロガ』の2隻のみである。

*1 当時の世界情勢からすれば標準的なトン数だったが、運用性に問題があったため艦載機輸送や訓練に使われることが多かった
*2 この艦名は後にCV-31へ与えられている

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