【ペイロード】(ぺいろーど)

payload
厳密な日本語訳では「有償荷重」と呼ばれるが、一般には「積載量」と称する事が多い。

乗り物が輸送できる重量のうち、乗り物を運行する事それ自体に必要な装置・人員を除いた余剰分の事。
当然ながら何らかの利益(pay)や任務達成のために運用される。
軍用機AFVなどの兵器であれば、ミサイルや銃砲弾・爆弾、兵士とその装備、その他各種の物資などを指す。
旅客機貨物機であれば、乗客や貨物など運賃の請求対象となる搭載物件を指す。

厳密には「安全な運行を保証できる」限界のことであり、ペイロードより多くの物資を運ぶ事も不可能ではない。
海難事故発生時の救命ボートなどでは、ペイロードの限界を超えた人数を収容する事もままある。
ただし、運用上危険なことに変わりはないので、深刻な過重積載が生じた際はペイロード内の荷物や人間(!)を投棄する事になる*1


*1 本当にそうするしかなかった場合(賠償責任は別として)殺人などの罪には問われない、とされる。
  倫理学上の「カルネアデスの板」、工学論としての「冷たい方程式」などの命題が有名。


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