- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- フォレスタル へ行く。
- 1 (2005-08-06 (土) 17:47:46)
- 2 (2007-09-12 (水) 22:35:24)
- 3 (2009-06-19 (金) 06:57:51)
- 4 (2010-02-04 (木) 12:41:35)
- 5 (2011-01-25 (火) 05:46:49)
- 6 (2011-08-08 (月) 11:19:41)
- 7 (2013-09-10 (火) 20:24:10)
- 8 (2014-01-14 (火) 11:33:12)
- 9 (2014-03-05 (水) 11:54:48)
- 10 (2015-07-23 (木) 11:52:48)
- 11 (2016-06-04 (土) 07:55:14)
- 12 (2016-07-31 (日) 12:45:37)
- 13 (2016-07-31 (日) 17:07:51)
- 14 (2017-03-15 (水) 18:53:51)
- 15 (2017-03-15 (水) 22:26:21)
- 16 (2018-01-28 (日) 23:33:25)
- 17 (2018-01-29 (月) 08:05:09)
- 18 (2018-03-25 (日) 14:36:19)
- 19 (2019-06-09 (日) 10:52:01)
- 20 (2019-08-25 (日) 11:05:05)
- 21 (2019-11-05 (火) 13:36:51)
- 22 (2019-11-09 (土) 08:51:15)
- 23 (2020-07-07 (火) 04:05:03)
- 24 (2020-10-24 (土) 07:24:49)
- 25 (2021-08-21 (土) 16:25:30)
- 26 (2022-11-20 (日) 12:35:31)
- 27 (2023-10-18 (水) 22:18:27)
【フォレスタル】 †
CVB-59 USS Forrestal(後にCVA-59、CV-59)
フォレスタル級航空母艦の一番艦にして、世界初のスーパーキャリアー。
冷戦初期において、アメリカ軍の核報復力を担うべく、空軍と海軍との間に熾烈な予算獲得競争があった。
この過程で、空軍は「B-36超大型爆撃機」、海軍は「大型空母*1による機動部隊」をそれぞれ提示したが、実際に予算を獲得したのは空軍のB-36のほうであった。
アメリカ海軍は太平洋戦争中に莫大な数の空母を既に就役させており*2、その上でさらに「核攻撃専用」の巨大空母を建造することは認められなかったのである。
これを巡って「提督たちの反乱」と呼ばれることになる内紛が国防総省・連邦議会で起きている。
しかし、朝鮮戦争において空母の必要性が改めて認められ、かつ軍用機が大型化の一途をたどっていたことから、巨大空母にも価値が見出されるようになり、本艦の建造が承認された。
一番艦「フォレスタル」は1952年起工され、1954年進水、1955年就役した。
本艦はそれまでにない巨大空母である*3と同時に、蒸気カタパルト・斜め飛行甲板*4・ミラーランディングシステム?といった近代空母に不可欠な装備を就役時点から装備した世界初の艦である。
その巨大さを活かし、A-5や、後のF-14といった、それまでにない大型で高性能の艦上機を運用することができるようになった。
しかし、海軍はフォレスタル級の出来に満足していたわけではなく、続くキティホーク級では飛行甲板のレイアウト、特にエレベーターの配置が大幅に改良された。
フォレスタルは1992年に練習艦(AVT-59)へ艦種変更され、1993年に退役した。残る同型艦も、1998年までにはすでに退役している。
なお、本艦の艦名は、空軍との予算獲得競争に敗れて自殺したジェームズ・V・フォレスタル元海軍省長官に由来する。
スペックデータ †
排水量 (基準/満載) | 59,060〜60,000t/79,250〜81,163t |
全長 | 325m |
全幅 (水線/最大) | 39.50m/76.80m |
吃水 | 11.3m |
機関 | フォスター・ホイーラー缶×8基 ウェスティングハウス式蒸気タービン×4基4軸推進(出力260,000hp) |
最大速力 | 33ノット |
乗員 | 4,378名(士官552名、兵員4,988名) |
兵装 | Mk.42 5インチ(127mm)単装砲×8基(就役時、1977年までに撤去) 改装後: Mk29 8連装短SAMランチャー×2基(CV-62は3基) (シースパローを装備。) Mk.15 30mmCIWS×2〜3基 |
搭載機 | 航空機×72機 (FJ-1?、F9F、F3D、F3H?、F4D、F-11、F-8、F-4、F-14、F/A-18、A-1、A-3、A-4、A-5、A-6、A-7、 OV-10、E-1、E-2、KC-130(試験離着艦)、EA-6、S-3、C-2) ヘリコプター×6機 (SH-3、SH-60) |
レーダー | AN/SPS-10対水上捜索レーダー AN/SPS-12対空捜索レーダー AN/SPS-37対空捜索レーダー(1960年〜*5*6*7) AN/SPS-49回転式二次元対空レーダー*8 AN/SPS-8A高角測定レーダー*9*10*11 AN/SPN-6 航空管制レーダー AN/SPN-8 航空管制レーダー |
同型艦 †
艦番号 | 艦名 | 主造船所 | 起工 | 進水 | 就役 | 退役 | その後 |
CV-59 | フォレスタル (USS Forrestal) | ニューポート ・ニューズ | 1952.7.14 | 1954.12.11 | 1955.10.1 | 1993.9.11 | モスボール中 |
CV-60 | サラトガ (USS Saratoga) | ニューヨーク 海軍造船所 | 1952.12.16 | 1955.10.8 | 1956.4.14 | 1994.8.20 | 2014.5. スクラップとして売却 |
CV-61 | レンジャー (USS Ranger) | ニューポート ・ニューズ | 1954.8.2 | 1956.9.29 | 1957.8.10 | 1993.7.10 | 2015.3. スクラップとして売却 |
CV-62 | インディペンデンス (USS Independence) | ニューヨーク 海軍工廠 | 1955.7.7 | 1958.6.6 | 1959.1.10 | 1998.9.30 | 2017.3. スクラップとして処分 |
*1 ユナイテッド・ステーツはこの過程で計画・建造が始まった。
*2 エセックス級の全艦が生き残っており、その上さらに多数の軽空母・護衛空母を(モスボールという形で)保有していた。
*3 全長・満載排水量において、旧日本海軍の「信濃」を凌駕していた。
*4 起工時から装備されたのはレンジャー以後。
*5 1962年にAN/SPS-43対空捜索レーダーに換装。
*6 CV-61は1961年にAN/SPS-43対空捜索レーダーに換装。
*7 CV-62は最初からAN/SPS-37対空捜索レーダーを装備していた。1961年にAN/SPS-43対空捜索レーダーに換装し、SLEP後にAN/SPS-48三次元対空レーダーに換装。
*8 SLEP後に装備。
*9 CV-60は1960年代初めにAN/SPS-30高角測定レーダーに換装。
*10 CV-61は1964年にAN/SPS-30高角測定レーダーに換装。
*11 CV-62は1963年にAN/SPS-30高角測定レーダーに換装。