【デッドヘッド】(でっとへっど)

Dead Head.
航空会社の社員が、業務上の理由で自社の旅客機に乗客として乗ること。*1
日本の航空会社では「便乗」とも言われる。
語源は、(有償で運送される)「正規の乗客としての数に入れない」というところから来ているとされる。

この場合、社員の座席には基本的にエコノミークラスが割り当てられる*2が、座席状況に余裕がなかったり7〜8時間以上の長距離区間に搭乗する時はビジネスクラスを、機長副操縦士など責任者に準ずる立場の社員にはファーストクラスを用意する場合もある。*3
また、短距離区間の場合はコックピットやギャレーの隅にある「ジャンプシート」という跳ね上げ式の座席に座ることもある。

どのグレードであっても「乗客」としてのサービス(食事の提供など)に関しては一般乗客よりも後回しにされ、緊急時には職種に応じて正規乗員を補助する*4義務を負う。

なお、パイロットフライトアテンダントなど制服着用義務のある職種の社員については、一般の乗客を混乱させないように私服で乗ることが推奨されているという。


*1 自社便が運航されていない区間では他社(概ね、同じアライアンスに属する会社)の便に乗ることもある。
*2 エコノミークラスにまとまった数の社員が乗るときには機体後部のエリアが割り当てられる。
*3 日本の航空会社では、機長副操縦士の移動には(可能であれば)ファーストクラスを提供する労使間協定が存在するという。
*4 機長副操縦士であれば機体の操縦補助、フライトアテンダントであれば乗客の避難誘導や応急手当の補助など。

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