【チョークポイント】(ちょーくぽいんと)

choke point.

徒手近接格闘において敵を“締め上げる(choke)”際に有効な関節・血管の事。
転じて、敵の軍事機動を効率的に阻害できる戦略上の重要拠点。

最も代表的には、海峡・運河・離島の泊地など、艦艇が運用上避けて通れない要衝を指す*1
また、陸上では峡谷や橋など、隊形展開の自由度の低い隘路を指す。
空戦では、飛行場を維持する兵站輸送がチョークポイント上の通過を強いられる。

特に海軍における重要観念であり、通商破壊戦の多くはチョークポイント近隣が戦場となる。


*1 例を挙げれば、地中海と紅海を結ぶスエズ運河は世界最大級のチョークポイントの一つである。
  スエズ運河が通行不能になった場合、海路で目的地に到着するためには北極圏の横断かアフリカ大陸の縦断が必要になる。
  航続距離や到着の遅延を鑑みれば、代替航路は事実上存在しないと言っても過言ではない。


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