【オーフュース】 †
Bristol-Siddeley Orpheus
ブリストル・シドレー?社が開発した一軸式ターボジェットエンジン。
1952年にフォーランド・エアクラフト?社向けの推力5,000ポンド級の練習機や軽戦闘爆撃機向けのエンジンとして開発が開始された。
主に練習機に搭載され、採用機種には富士重工T-1AやヒンドスタンHF-24「マルート」、実験機ハンティング H.126、ショート SB5などがある。
後に、推力偏向式のターボジェットエンジンである「ペガサス」エンジンのコアに使用された。
主な搭載機 †
- ブレゲー タロン
- フィアット G.91?
- フォーランド ナット
- 富士 T-1
- ヘルワン HA-300
- ヒンドスタン HF-24「マルート」
- ハンティング H.126(ブラウンフラップ実証試験機)
- ショート SB5
- ブルーバード K7(水上速度記録挑戦用ハイドロプレーン)
- バンパイア(地上速度記録挑戦用車両)
性能諸元 †
タイプ | ターボジェット |
全長 | 1,916mm(75.45in) |
直径 | 823mm(32.4in) |
乾燥重量 | 379kg(835lb) |
圧縮機 | 7段軸流式 |
燃焼器 | アニュラー式缶7基 |
タービン | 1段式 |
燃料 | ケロシン |
最大推力 | 22kN(5,000lbf) |
タービン温度 | 640℃ |
燃料消費率 | 1.08lb/lb/hr(110.1kg/kN/hr) |
推力重量比 | 5.988lbf/lb(0.0587kN/kg) |
派生型 †
- BOr.1:
初期型。フォーランド・ナットに搭載。
- BOr.2:
Mk.701/703の原型。
- BOr.3:
Mk.801/803/805の原型。
- BOr.4:
Mk.100の原型。
- Mk.701:
推力4,520lbf(20.11kN)。フォーランド。ナットF Mk.1に搭載。
フィンランドとインドに輸出された。
- Mk.703:
推力4,850lbf(21.57kN)。
ヒンドスタン HF-24「マルートMk.1」に搭載。
- Mk.801:
推力4,520lbf(20.11kN)。
フィアットG.91?に搭載された。
- Mk.803:
圧縮機を改善した型。推力5,000lbf(22.24 kN)。
フィアットG.91に搭載された。
- Mk.805:
推力4,000lbf(17.79 kN)。
ハンティング H.126やT-1に搭載された。
- フィアット4023:
フィアットがMk.803をライセンス生産したもの。