【エアバースト・グレネード】(えあばーすとぐれねーど)

airburst grenade.

2010年頃から本格的な研究開発が進められている擲弾発射器の設計思想。
アフガニスタンでアメリカ陸軍が試験運用を行っていたが、現在までに制式採用された実績はない。

発射機に火器管制装置を備え、擲弾時限信管を内蔵する。
発射の前に測距が行われ、任意の距離で弾頭が起爆するよう調整される。
これにより、今まで不可能だった擲弾での曳下射撃が可能となる。

遮蔽物の陰に隠れている敵に対して、頭上や真横で爆弾を炸裂させて仕留める事を企図する。
歩兵の戦闘力を大幅に向上させることを期待されているが、これまでに試作されたものは暴発等の問題により実用化に至っていない。

主な機種

  • アメリカ
    • XM25 IAWS*1(計画中止)
    • XM29 OICW*2(計画中止)※
  • 韓国
    • K11(調達中止)※

※はエアバースト・グレネードと突撃銃を組み合わせた複合型小銃。
この他、ベルギーのF2000?が将来エアバースト・グレネードを追加することを考慮して設計されているが、具体的な予定はない。


*1 Individual Airburst Weapon System.
*2 Objective Individual Combat Weapon(個人主体戦闘武器)の略。

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