【イプシロンロケット】(いぷしろんろけっと)

日本の宇宙開発組織「JAXA(宇宙航空研究開発機構)」が開発中の固体燃料式大型宇宙ロケット。
JAXAの前身のひとつである「ISAS(文部省宇宙科学研究所)」が1970年代に開発した「ミューロケット」(2006年運用終了)の後継として開発が行われている。

本機はミューシリーズの最終型「M-V」をベースに、JAXAが現在運用中の液体燃料ロケットH-IIの技術も取り入れ、打ち上げに必要なコストをM-Vの約70%に削減*1
また、人工知能による自己点検機能の実装や省人化された地上管制システムにより、打ち上げ準備に必要な期間もM-Vの42日間から7日間へ短縮するなど、内外からの人工衛星打ち上げ需要に即応できるシステムを目指している。

本機の第1号機は2013年の打ち上げを予定している。


*1 M-Vが約75億円だったところ、1号機では53億円。最終的には30億円以下での打ち上げを目指しているという。

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