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【M113】 †
アメリカ陸軍の現用主力装甲兵員輸送車。
1950年から戦後型APCであるM75とM59の設計をベースに開発が始まり、1960年に正式採用された。
アメリカ以外にもNATO各国に採用され、総生産数80,000両に達する最も著名な装甲車の一つ。
車体は箱型で、前部左が操縦手席、右が機関室、中央部が車長の指揮席、後部が兵員室。大型昇降ランプから乗降する。
アルミ合金の軽量な設計で空挺降下に耐え、トリムベーンを装着すれば水上航行に耐える。
ベトナム戦争、湾岸戦争・イラク戦争?に投入され、特にベトナム戦争では多用された。
軍以外にもNASAではロケット打ち上げ場からの緊急脱出用に、また一部州のSWAT用に導入されている。
性能諸元 †
タイプ | M113 | M113A1 | M113A2 | M113A3 |
乗員 | 2名(車長・操縦手)+兵員11名 | |||
全長 | 4.86m | |||
全高 | 2.5m | |||
全幅 | 2.69m | |||
重量 | 12.3t | |||
エンジン | ガソリンエンジン | 液冷ディーゼル | ||
クライスラー75M 液冷4ストロークV型8気筒 | デトロイト・ディーゼル6V-53 液冷2ストロークV型6気筒 | デトロイト・ディーゼル6V-53T 液冷2ストロークV型6気筒 | ||
エンジン出力 | 215hp/4,000rpm | 212hp/2,800rpm | 275hp/2,800rpm | |
懸架 ・駆動方式 | トーションバー方式 | |||
最大速度 | 64.4km/h 5.64km/h(浮航時) | 5.8km/h(浮航時) | 64.4km/h 5.64km/h(浮航時) | |
航続距離 | 322km | 483km | - | |
装甲厚 | 28.58〜44.5mm | |||
武装 | ブローニングM2 12.7mm重機関銃×1挺(2,000発) |
基本バリエーション †
- M113:
ガソリンエンジンを搭載する初期生産型。
- M113 ACAV*1:
M113の改良型で装甲騎兵戦闘車型。ベトナム戦争で運用された。
車長用キューポラ周りに湾曲した装甲板と、M2 12.7mm重機関銃に防盾を追加している。
車両によっては車体上にM40 106mm無反動砲や防盾付きのM60機関銃を追加装備したり、金網や土嚢で防御力を強化するなどの工夫がなされていた。
車体前面には水上走行用の波切板が装備されているが、ベトナム戦では波切板を展開し、荷物置き兼中空装甲とする運用がなされていた例も多い。
- M113A1:
エンジンをディーゼルエンジンに換装した型。
また、寒冷地キットのバッテリーケース暖房をエンジンから抽気した熱風で暖める方式に改められ、操縦手ハッチ周囲に備えられる風防キットが新たに用意された。
イスラエル軍では「バルデラス*2」や「ゼルダ*3」と呼ばれている。
- M113A2:
熱帯地の運用と不整地走行能力の改善のために冷却システムとサスペンションを改良し、転輪のトラベル長を増大した型。
また、車体後部昇降ドアの両サイドに装着可能な外装式燃料タンクの開発、車体前面にスモークディスチャージャーを装備が行われた。
この型から対NBC能力の装備が可能になった。
- M113A3:
M113A1/A2の改良型。
機関系は、エンジンをターボチャージャー装備のデトロイト・ディーゼル6V-53Tに換装した事により出力が強化されたほか、トランスミッションの改良が施され、A1/A2よりも加速性や不整地走行能力が大きく向上した。
また、戦闘室内壁にはケブラー材が張られ、防御力が向上したほか、P900と呼ばれる増加装甲キットが開発された。
その他の派生型 †
- M48「チャパラル」自走地対空ミサイルランチャーシステム:
MIM-72「チャパラル」地対空ミサイルの自走式発射機。
M548ベース。
- M58 Wolf 煙幕発生キャリアー:
自走煙幕発生機型。
煙幕は、可視では90分間、赤外線では30分間、持続して遮蔽できる。
- M106 自走迫撃砲:
M30 107mm迫撃砲を搭載した自走迫撃砲型。
搭載して発射できるように屋根はハッチ式になっている。
- M125 自走迫撃砲:
M29 81mm迫撃砲を搭載した自走迫撃砲型。
車体はM106との互換性がある。
- M130"SLUFAE*4"地雷処理ロケット車:
M548をベースにXM130 345mmロケット弾の多連装発射機を搭載した地雷処理車輛。
XM130ロケット弾は100ポンド(約45.4kg)のBLU-73/B燃料気化爆薬弾頭を備え、推進装置はズーニー・ロケット弾のものを流用した。射程は最大で150m。
非装甲車輛のため最前線で用いるには装甲防御が不足しているうえ射程の問題から、制式装備されず。
- M132:
自走火炎放射器型。
小型砲塔にM10-8除草用火炎放射器とM73 7.62mm同軸機銃を搭載した。
車体後部の兵員室は撤去され、火炎放射器用の燃料、加圧ユニットと50ガロン(約190リットル)の球体型タンクを搭載している。
- M150 自走TOWミサイルランチャー:
M220 TOW対戦車ミサイル発射機を搭載する対戦車車輌型。
アメリカ軍では後述のM901 ITVが主流となったが、M150相当の車両もイスラエルや台湾など輸出先で運用されている。
- M163 VADS:
M168 20mmバルカン砲?と追尾レーダーを搭載した自走式対空砲型。
イスラエル国防軍では、スティンガー地対空ミサイルの4連装発射器を砲塔右側面に追加して複合化した車輛が運用されている。
- M474 TEL*5:
MGM-31「パーシングI」?MRBMシステム。
移動発射機、弾頭運搬機、プログラマー試験ステーション及び動力ステーション運搬機、無線端末運搬機の4種として使用された。
- M548 装軌貨物自動車:
非装甲の装軌式貨物運搬車(カーゴ・キャリア)。
ベトナム戦争時には、荷台にM45対空機関銃架を搭載したガントラックに改造された車両もあった。
- M577:
後の戦闘指揮車のはしりと言える移動指揮車型。
基本的には駐車した後に天幕を張るなどして、指揮所として運用される。
車体後部の屋根は、指揮官が立ち上がっても支障のないように嵩上げされている。
- M579 Fitter:
装甲回収車型。
HIAB社製クレーンを装備。
米軍では使用されず、オーストラリアやイスラエルで運用された。
- M667 ランスミサイル運搬車:
MGM-52「ランス」?BSRBM運搬車。
M548ベース。
- M688 ランスミサイル再装填車:
M667にミサイル装填用クレーンを装着した再装填用車両。
- M752 ランスミサイルランチャー:
M667に起倒式ミサイル発射器を搭載した自走ミサイルランチャー。
- M688 ランスミサイル再装填車:
- M727 ホークミサイルランチャー:
M548をベースに開発された、MIM-23「ホーク(Hawk)」地対空ミサイル発射車両。
- M730:
MIM-72地対空ミサイル発射システムであるM48「チャパラル」の車台部分の型式名。
- M806:
装甲回収車型。
後部コンパートメントにウインチを装備している。
- M901 ITV*6:
M113に、BGM-71 TOW対戦車ミサイルの砲塔を搭載した対戦車車両型。
- M901A1:
M113A1を改造した型。
- M901A2:
TOW2対戦車ミサイルを搭載した型。
- M901A3:
M113A3を改造した型。
- M901A1:
- M981 FISTV*7:
砲兵観測車型。
M901とほぼ同じ形状の砲塔(観測塔)に、照準・観測システムを搭載した砲兵隊向け火力支援戦闘車。
- M1015 電子戦車輌:
M548をベースに、電子戦用の装備を搭載した車輌。
- M1059 Lynx 煙幕発生キャリア:
M157煙幕発生装置を使用する自走煙幕発生器型。
- M1064 自走迫撃砲:
M120 120mm迫撃砲を搭載した自走迫撃砲型。
M106の置き換え用として開発された。
- M1068 標準統合コマンドポストシステム*8:
M577の改良版。
- XM734 MICV*9:
M113ベースの試作歩兵戦闘車。
車体両側面に片面4基ずつのガンポートとビジョンブロックを、車体後面に2基のガンポートとビジョンブロックを備えている。
車長用キューポラに7.62mm機関銃を連装で搭載したM27動力銃塔を装備している。
- XM765:
XM734から発展した試作歩兵戦闘車。
兵員室側面上部が傾斜しており、武装にエリコンKA 20mm機関砲(M139として採用)を装備している。
後にAIFVとして発展した。
- AIFV*10:
XM765の発展型。M113の装甲と戦闘能力を向上させた歩兵戦闘車として開発された。
25mm機関砲塔をはじめ武装にいくつかのバリエーションがある。
アメリカ軍では、より強力なM2「ブラッドリー」歩兵戦闘車を採用したが、M2より低価格であるためオランダの他、数カ国が採用している。
- OSVM113/BMP-2:
国家訓練センターで敵車両役を演じる車両。
ロシアのBMP-2に似せた外観となっている。
- リンクス指揮偵察車:
M113A1のコンポーネントを使用した偵察車両。M113½とも呼ばれる。
M113より若干車高が低く、エンジン室が後部へ移され転輪が1つ減っている。
カナダとオランダに輸出された(現在は両国とも退役済み)。
- FSCV(Fire Support Combat Vehicle):
アメリカのFMCとドイツのクラウス=マッファイとラインメタルが1977年に共同開発したM113のシャーシを流用した試作車両。
歩兵支援と火力支援と兵員輸送と偵察を目的とした。
武装として105mm榴弾砲とMG3 7.62mm機関銃を装備。
試作のみ。
各国の派生型 †
ドイツ †
- M113A1G:
M113A1の改良型。
履帯を独ディール社製No.213に換装し、固定武装をMG3 7.62mm機関銃に変更している。
1996年以降はFFG社によってMTU製6V183TC22水冷ディーゼルやZF製LSG1000変速機への換装など、更なるアップデートが行われている。
オーストラリア †
- M113 FSV(Fire Support Vehicle:火力支援車輛):
アルビス・サラディン?装輪装甲車(FV601)の砲塔を搭載した火力支援車型。
- M113 LRV(Light Reconnaissance Vehicle:軽偵察車輌):
標準的なM113に、2丁の機関銃を搭載した小型砲塔を備えた軽偵察車型。
装甲兵員輸送車としても使用される。
- M113 MRV(Medium Reconnaissance Vehicle:中型偵察車輌):
M113FSVと同様の車体に、FV101「スコーピオン」?の砲塔を搭載した威力偵察型。
- M113AS4:
M113の改良型。
銃塔を搭載し、車体全周に増加装甲を装備するなどした。
カナダ †
- M113 ADATS(Air-Defence Anti-Tank System):
エリコン社製ADATS地対空ミサイルシステムを搭載した型。
車体上に捜索レーダー・レーザー測距器・赤外線テレビカメラと4連装ランチャーを2基装備した発射機を搭載する。
- M113 TUA(TOW Under Armour):
装甲化されたTOW発射機を装備する型。
米軍のM901 ITVとは発射機の形状が異なる*11。
- TLAV(Tracked Light Armoured Vehicle):
カナダ軍が保有するM113A2 341両に兵員輸送車寿命延長プログラム(APCLE*12)を実施した型。
主に、エンジンの換装、サスペンション強化、増加装甲板の付加、バー・アーマーの追加装備、キャデラック・ゲージ製銃塔*13の装備などが含まれる。
この内、183両は車体が50cm延長され、ロードホイールが片側6個となった*14。
- MTVE(Mobile Tactical Vehicle Engineer):
TLAVをベースに開発された戦闘工兵車。
車体前部にプラウ・ブレードを装備している。
- MTVR(Mobile Tactical Vehicle Recovery):
TLAVをベースに開発された装甲回収車。
ウインチおよびクレーンを装備している。
- MTVE(Mobile Tactical Vehicle Engineer):
イスラエル †
- M113 Nagmash*15:
通常型。
車体側面(場合によっては後面や前面にも)に独自の荷物ラックが装着されている。
- M113 Nagmash Vayzata:
ラファエル社製の「トーガ(TOGA)」と呼ばれるパンチングメタル状の中空装甲を装備した型。
1987年に制式化され、南レバノン侵攻に用いられた。
- M113 Nagman:
M113 Nagmash Vayzataの車長用キューポラ周囲および兵員室天面ハッチの左右に、強化ガラス付き防弾板を設置したタイプ。
ヒズボラ?との戦闘で投入された。
- M113 Kasman Meshupar:
M113 Nagmash Vayzataの車体上に、「ドッグハウス」と呼ばれる密閉式の箱状の戦闘室を搭載し、車内からFN MAG機関銃を射撃できるよう改造されたタイプ。
屋根の上に拡声器を装着したり、車体前面に発煙弾発射機を装備しているケースもある。
主にガザ地区やヨルダン川西岸地区でのパトロールに使用されている。
- M113 Kasman Maoz:
M113 Nagmash Vayzataの車体上に、密閉式の箱状の戦闘室を搭載し、車内からFN MAG機関銃を射撃できるよう改造されたタイプ。
Nagmash Vayzataと比べて戦闘室が小型化している。
- M113 Nagmash Chatap:
車体両サイドに各種雑具箱、ラックを増設した型。
クレーンは搭載されておらず、基本型はAPCタイプと同じである。 工兵・修理部隊で使用される。
- M113 Nagmash Chatap Modular:
Nagmash Chatapの車体両サイドにモジュール化された大型の雑具箱を増設した改良型。
工兵・修理部隊で運用される。
- M579 Nagmash Machag(Fitter):
HIAB社製大型クレーンを装着した型。
基本的にはカナダやオーストラリア等で使用されているM113 Fitterと同型だが、車体の左右には大量の工具箱やラックが増設されている。
工兵・修理部隊で運用される。
- M579 Nagmash Machag Modular(Fitter):
Nagmash Machag(Fitter)の車体両サイドにモジュール化された大型の雑具箱を増設した改良型。
工兵・修理部隊で運用される。
- M113 Nagmash pikud:
無線通信機能を強化した指揮/通信車両型。
アンテナが増設され、ワイヤーリール等を搭載している。
- M113 Nagmash Vayzata pikud:
Nagmash pikudにトーガ・アーマーを装備したタイプ。
- M577 Mugaf:
米軍のM577コマンドポストと同型の車両。
他のM113シリーズ同様に荷物ラックが装備されている他、Nagmash pikudと同型の大型のアンテナを装備している。
- M163 Hovet:
米軍のM163 VADSと同等の対空車両。
浮航用フロートは装着されておらず、荷物ラック類が装備されている。
土嚢や偽装網を搭載している車両も多い。
- M163 Machbet:
M163 hovet にスティンガー地対空ミサイルの4連装ランチャーを追加装備したタイプ。
1990年頃から改修が行われ2005年頃にはほぼ全車の改修が完了した。
- M163 Machbet Vayzata:
M163 Machbetにトーガ・アーマーを装備したタイプ。
- M113 Giref:
M113にTOW対戦車ミサイルランチャーを装備したタイプ*16。
- M113"Laish(ライオンの意)":
米軍のM125に相当する車両。
ソルタム・システムズ社でライセンス生産されたタンペラ社製81mm迫撃砲を搭載している。
- M113 Keshet:
米軍のM1064に相当する自走迫撃砲型。
ソルタム・システムズ社製K6 120mm迫撃砲および"Cardom"迫撃砲駐退複座制御システム*17を搭載している。
- M113A4 AMEV(Armoured Medical Evacuation Vehicle):
装甲救急避難車輌(野戦救急車)型。
シャーマン改造の「アンビュタンク」の後継として開発された。
- M113 クラシカル(ゼルダ2):
ラファエル社製の爆発反応装甲を装備して防御力を向上させたタイプ。
車体上にはNagmanと同様の防弾版が配置されている。
1996年に制式化されたが配備数は少ない。
- M113 HMVS:
M113の車体に、60mm高初速砲を備えた小型砲塔を搭載したバージョン。
試作のみ。
- M113 Tamuz:
2011年頃に実用化された対戦車車両型。
M113の車体に、回転式のスパイク対戦車ミサイル発射機を備えた小型砲塔を搭載している。
- Shilem レーダー搭載車:
砲兵部隊の支援車両の一つ。
M548 カーゴキャリアの車台をベースに、大型のEL/M-2310レーダーを搭載した。
エジプト †
- EIFV:
M113の車体*18に、M2「ブラッドレー」の砲塔を搭載した歩兵戦闘車型。
イタリア †
- VCC-1「カミリーノ」:
国内でライセンス生産したM113をベースにAIFVを参考に開発した歩兵戦闘車型。
後部側面に銃眼と視察窓を左右に各2基ずつ設け、キューポラに防盾を装備している。
- VCC-2:
国内でライセンス生産したM113をVCC-1と同等のIAFVに改造した型。
後部側面に銃眼と視察窓を左右に各2基ずつ設け、キューポラに防盾を装備している。
- M113「アリゲーター」:
イタリアのA・R・I・S社がM113をベースに開発した水陸両用強襲車型。
車体前部に台形の浮力ブロック、車体後部両端にウォータージェット推進装置を追加し、排気口を煙突化した。
1999年からイタリア陸軍に少数配備されている。
- SIDAM-25:
オート・メラーラ社が開発した自走対空砲型。
エリコン社製KBA-B 25mm機関砲4門を備えた砲塔を搭載。
低光量TV、デジタル射撃統制コンピュータ、レーザー測距機を装備しているが、全天候能力を持たない。
シンガポール †
- M113A2 Ultra IFV:
M113A1を基本として、シンガポール用にA2への標準化・近代化アップグレードを実施したもの。
主兵装を40mm自動グレネードランチャーと12.7mm重機関銃の連装か、エリコンKB 25mm機関砲搭載型のOWS-25無人砲塔(RWS)の選択式とし、増加装甲を施した。
- M113A2 Ultra Mechanised Igla:
M113A2 Ultra IFVと同等の改修車体に、9K38「イグラ」地対空ミサイルの6連装発射機を搭載した自走式対空ミサイル発射型。
火器管制レーダーを搭載したIFU(Integrated fire unit)バージョンと、管制レーダーを持たないWFU(Weapon fire unit)バージョンが存在する。
デンマーク †
ベルギー †
- AIFV-B-C25:
基本の歩兵戦闘車型。エリコンKBA-B02 25mm機関砲装備。
- AIFV-B-.50:
装甲兵員輸送車型。
M2 12.7mm重機関銃および71mm迫撃砲2基、ミラン?対戦車ミサイル用マウントを装備した。
- AIFV-B-MILAN:
ミラン対戦車ミサイル装備型。
- AIFV-B-CP:
指揮車両(コマンドポスト)型。
- AIFV-B-TRG:
運転訓練車両型。
オランダ †
- YPR-65PRI(pantser-rups-infanterie):
AIFVのオランダ向け歩兵戦闘車型。エリコンKBA-B02 25mm機関砲装備。
- YPR-765 PRI.50:
装甲兵員輸送車型。M2 12.7mm重機関銃装備。
- YPR-765 PRI.50:
- YPR-765 PRCO(pantser-rups-commando*19):
指揮車両(コマンドポスト)型。
- YPR-765 PRCO-C-5:
砲兵隊向けの射撃観測用車両。M2 12.7mm重機関銃装備。
- YPR-765 PRRDR(pantser-rups-radar):
観測用レーダー搭載車。
- YPR-765 PRRDR-C:
レーダー運用部隊向けの指揮車両。
- YPR-765 PRRDR-C:
- YPR-765 PRGWT(pantser-rups-gewondentransport):
装甲救急車型。
- YPR-765 PRMR(pantser-rups-mortiertrekker):
自走迫撃砲型。フランス製120mm迫撃砲 RTを搭載。
- YPR-765 PRV(pantser-rups-vracht):
輸送型。
- YPR-765 PRAT(pantser-rups-anti tank):
TOW対戦車ミサイル搭載型。
M901 ITVやLAV-AT?と同型の装甲発射機"ハンマーヘッド"を装備する。
- YPR-806 PRBRG(pantser-rups-berging):
装甲回収車型。
アメリカ陸軍によりM806の形式名が付与された車種で、本車の形式もYPR-806となっている。
- YPR-765 KMAR(Koninklijke Marechaussee):
オランダ王立保安隊(国家憲兵隊)向けの車両。
フィリピン †
- AIFV-25:
エリコンKBA-B02 25mm機関砲装備の基本型。YPR-765 PRIとほぼ同様。
- AIFV-ARV:
装甲回収車型。
- ACV-300 APC:
M2 12.7mm重機関銃装備の装甲兵員輸送車型。トルコ製の性能向上型。
- ACV-300 ARV:
装甲回収車型。トルコ製の性能向上型。
韓国 †
- K200 KIFV*20:
AIFVをベースに独自の改良を加えた型。
- K200A1:
K200をベースに、エンジン・トランスミッションを強化した改良型。
NBC防護と自動消火システムが搭載されている。
- K216:
NBC偵察車両型。
KM-43A1NBC警報システム、AN/VDR-2計測器、VWOS車載気候観測機等のNBC機器を装備している。
- K221:
自走煙幕発生器型。
- K242:
自走迫撃砲型。107mm迫撃砲を搭載。
- K242A1:
K200A1ベースの自走迫撃砲型。
- K255:
155mm自走榴弾砲用の弾薬運搬車型。
- K263 天弓:
M163 VADSに相当する自走対空機関砲型。
- K263A1 天弓:
K200A1ベースの自走対空機関砲型。
- K263A3 天弓:
K263A1の改良型。
FCS、電子防護、安全性などが改善されている。
- K277:
指揮車両型。
- K281:
自走迫撃砲型。81mm迫撃砲を搭載。
- K281A1:
K200A1ベースの自走迫撃砲型。
- K288:
装甲回収車型。
クレーン等を装備。
- K288A1:
K200A1ベースの装甲回収車型。
- KAFV25M:
25mm機関砲を装備した砲塔を搭載する型。試作のみ。
- KAFV30A:
M230「ブッシュマスター」30mm機関砲と7.62mm機関銃を装備した1人用砲塔を搭載する型。
試作のみ。
- KAFV30M:
独マウザー社製で対空用として開発された、MK30 30mm機関砲を装備したMT30K無人砲塔を搭載する型。
試作のみ。
- KAFV40/50:
韓国国産のK4グレネードランチャーとK6 12.7mm重機関銃を1挺ずつ装備した1人用砲塔を搭載する型。
試作のみ。
- KAFV90:
ベルギー製のコッカリルM-A1 Mk.III 90mm低圧ライフル砲と同軸の7.62mm機銃を装備した砲塔を搭載する型。
試作のみ。
トルコ †
- トルコ軍向け
- ACV-15 AIFV:
エリコンKBA-B02 25mm機関砲装備の基本型。
- ACV-15 AAPC(advanced armored personnel carrier):
M2 12.7mm重機関銃装備の装甲兵員輸送車型。
- ACV-ATV(armored TOW vehicle):
TOW対戦車ミサイル搭載型。
ノルウェー製の装甲発射機"TUA(TOW Under Armor)"を装備する。
- ACV-AMV(armored mortar vehicle):
自走迫撃砲型。81mm迫撃砲を搭載。
- ACV-15 AIFV:
- 国外販売用
- 120mm AMV
自走迫撃砲型。120mm迫撃砲を搭載。
- ACV-IFV Sharpshooter:
自国開発の新型砲塔"Sharpshooter"を搭載。
マレーシア軍が"ACV-300 Adnan"の名称で採用した。
- ACV with HMTS:
ヘルファイア対戦車ミサイル搭載型。
- ACV-300:
出力300馬力のパワーパック搭載型の呼称。
- ACV-350:
出力350馬力のパワーパック搭載型の呼称。
- ACV-S:
車体を延長し転輪を片側6個に増やしたモデル。ヨルダン軍が採用。
- 120mm AMV
自走迫撃砲型。120mm迫撃砲を搭載。
アラブ首長国連邦 †
- ACV-RV:
装甲回収車型。
- ACV-AESV:
装甲工兵車型。
- ACV-AFOV:
砲兵観測車型。
- ACV-ACPV:
指揮車両型。
*1 Armored Cavalry Assault Vehicle.
*2 Bardelas:ヘブライ語でチーターの意。
*3 Zelda:ヘブライ語で鎧兜の意。
*4 Surface-Launched Unit, Fuel-Air Explosive(地上発射型燃料気化爆発装置)の略。
*5 Transporter Erector Launcher.
*6 Improved TOW Vehicle.
*7 Fire Support Team Vehicle.
*8 Standard Integrated Command Post System Carrier.
*9 Mounted Infantry Combat Vehicle.
*10 Armored Infantry Fighting Vehicle.
*11 同様の発射機は、同じカナダ軍のLAV IIIにも搭載されている。
*12 Armoured Personnel Carrier Life Extension program.
*13 12.7mm重機関銃とMk.19 自動擲弾銃を装備。
*14 残りの158両はM113A3相当の改修が施された。
*15 ヘブライ語で"armored personnel carrier"を意味する"Noseh Guysot Meshoryan"の頭文字を繋げたアクロニム。
*16 M901 ITVのような装甲型ランチャーではなく、M151やハンヴィーに搭載されるタイプと同型の物を使用している。
*17 アメリカ陸軍のM1064には搭載されていない。
*18 一部はAIFVの車体が使用されている。
*19 オランダ語で"装甲・装軌・指揮"の意。
*20 Korean Infantry Fighting Vehicle.