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【X-45】 †
Boeing X-45.
1990年代、ボーイング社が無人戦闘攻撃機を目指して開発した実験機。
本機の開発は、1996年、国防総省防衛高等研究計画局(DARPA)がアメリカ空軍と共同で開始したUCAV-AF計画において、ボーイングを「未来航空機技術機能強化計画開発企業」に選定したことに始まる。
本機は、あらかじめ飛行ルートをプログラミングする事で、GPS・慣性航法装置と高性能な人工知能によって自律飛行が可能であり、発進後に攻撃目標を急遽変更する事もできる。
この人工知能は、軍事衛星から各種脅威情報を入手し、燃料残量を考慮した上で飛行ルートを自動で変更する事もできる。
また、近距離では無線遠隔操作による操縦も可能であり、それが不可能な場合は衛星を使った飛行制御も可能である。
初期飛行実験用のA型は16回の飛行実験に成功した。
A型よりやや大きい初期生産型のB型、武器搭載量を更に増加させたC型、C型の仕様を一部変更したCN型などが考案され、B型は実際に爆弾の投下実験を成功させた。
しかし、その後の方針変更により開発計画は全面中止された。
スペックデータ †
全長 | 8.08m |
翼長 | 10.3m |
全高 | 2.14m |
空虚重量 | 3,630kg |
総重量 | 5,528kg |
エンジン | ハネウェル F124-GA-100ターボファン(出力6,300ポンド)×1基(X-45A) GE F404-GE-102Eターボファン×1基(X-45B) |
巡航速度 | 919km/h |
航続距離 | 600km |
実用上昇限度 | 10,600km |
バリエーション †
- X-45A:
試作型。
- X-45B:
初期生産型。
- X-45C:
機体を大型化し、武器搭載量を増加させた型。
- X-45CN:
C型の海軍型。