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*&ruby(いーとっぷす){【ETOPS】}; [#r2d183ed] Extended-range Twin-engine Operation Performance System.~ ~ [[双発機]]が洋上飛行をする際に課せられる制限。~ [[片肺状態>片肺]]([[エンジン]]のうち1基の損壊)に陥った場合に、一定時間内に[[空港]]への緊急[[着陸]]を行う事を要求する。~ [[片肺状態>片肺]]([[エンジン]]のうち1基の損壊)に陥った場合に、一定時間内に[[空港]]への[[緊急着陸>ダイバート]]を行う事を要求する。~ 飛行中のどの瞬間に事故が発生した場合でも必ず[[空港]]に到達可能でなければならないため、事実上の航路制限となる。 >実際、[[飛行機]]が公海上のどこかに着水する事を強いられた場合、その乗客乗員が[[捜索救難]]の到着まで生存できる可能性は極めて低い。 具体的な制限時間は緊急着陸までに[[片肺]]でどれだけ航続できるかによって決まり、それは機体性能によって異なる。~ これは「ETOPS」の後に分数を表記して示す事が多い。~ ~ 当初は「ETOPS60」と定められ、この60分という制限は事実上、海上横断航路を[[双発機]]で飛ぶ事を禁止する状況となった。~ しかし、近年では機体の信頼性と[[エンジン]][[推力]]の飛躍的な向上を受け、「ETOPS120」「ETOPS180」などと段階的に規制緩和されている。~ >例えば、[[A350-900>A350]]は「ETOPS370」の認可を受けている。~ これは、370分(6時間10分)以内に代替空港へ着陸できる航路を取ることができるという意味である。 こうした規制緩和によって、[[双発機]]でも事実上全ての((例えば、南極大陸を縦断しようとすればさすがに制限超過する。))航路を運行できるようになった。~ このため、[[コスト・パフォーマンス]]で[[双発機]]に劣る[[三発・四発の機体>多発機]]は航空運輸の現場から駆逐されつつある。