Last-modified: 2022-10-29 (土) 13:46:01 (546d)
【J79】 †
GE J79.
アメリカのジェネラルエレクトリック社で開発されたアフターバーナー付きターボジェットエンジン。
マッハ2級の高速運転を目標としながら、基本構造は単純だが癖のある単軸式タービンを採用し、それまでにない優れた推力重量比を実現した。
単軸式の弱点を補うべく、コンプレッサーのステーターを可動式にするなどの工夫が凝らされている。
F-104やF-4、B-58、A-5などに搭載されている。
また、アフターバーナーのない民間向けの「CJ-805-3」がコンベア880に搭載されているほか、コンベア990ではターボファン版である「CJ-805-23」が搭載されている。
かつてタービンエンジンの先進国であったイギリスを凌駕した、初のエンジンといわれている。
そのためか、イギリス軍がF-4K/Mを採用する際にはJ79を使用せず、自国のRR・スペイを搭載する大改造を施した。
主な搭載機 †
- コンベア?B-58「ハスラー」
- ジェネラルダイナミクス? F-16/79
- グラマンF11F-1F（F-11B）「スーパータイガー」
- IAIクフィル
- ロッキードF-104「スターファイター」
- マクダネル・ダグラスF-4「ファントム�供�
- ノースアメリカンA-5「ヴィジランティ」
- ノースロップX-21
- SSM-N-9/RGM-15「レギュラス�供�
仕様緒元 †
| 形式 | アフターバーナー付きターボジェット |
| 全長 | 5.3m |
| 直径 | 1.0m |
| 乾燥重量 | 1,750kg |
| 圧縮機 | 17段可動静翼付き軸流式圧縮機 |
| タービン入口温度 | 655℃ |
| 推力 | 52.9kN/79.3kN（アフターバーナー使用時） |
| 定格燃料流量 | 200 kg/(h·kN)（アフターバーナー使用時） 87kg/(h·kN)（ミリタリー推力時） |
| 全圧縮比 | 13.5:1 |
| 推力重量比 | 4.6:1（45.4 N/kg） |
バリエーション †
軍用型 †
- XJ79-GE-1：
原型機。
- YJ79-GE-1：
飛行試験型。
- J79-GE-2/2A：
アフターバーナー推力71.6kNの量産型。
F4H-1（F-4A）「ファントム�供�に搭載。
- J79-GE-3：
YF-104、F-104A、F-11F-1F「スーパータイガー」に搭載。
- J79-GE-3A：
YF-104、F-104A、F-104Bに搭載。
- J79-GE-3B：
F-104A、F-104Bに搭載。
- J79-GE-5A/5B/5C：
B-58「ハスラー」に搭載。アフターバーナー推力は69.39kN。
- J79-GE-7/7A：
F-104C、F-104D、F-104Fに搭載。
- J79-OEL-7：
オレンダ・エンジンズ（カナダ）でJ79-GE-7Aをライセンス生産した型。
カナディア CF-104に搭載。
- J79-OEL-7：
- J79-GE-8/8A/8B：
A-5「ヴィジランティ」、F-4Bに搭載。
アフターバーナー推力は75.4kN。
- J79-GE-10：
F-4Jに搭載。アフターバーナー推力は79.379kN。
- J79-GE-11/11A：
F-104GとTF-104Gに搭載。
アフターバーナー推力は69kN。
ヨーロッパではアルファロメオ、フィアット、ファブリックナショナル?がプロジェクト主要生産者としてライセンス生産した。
- J79-IHI-11A：
石川島播磨重工業でJ79-GE-11Aをライセンス生産した型。
F-104J/DJ「スターファイター」（栄光）に搭載。
- J79MTU-J1K：
MTUエアロエンジン社（ドイツ）でライセンス生産されたJ79-GE-11Aの改良型。
- J79-IHI-11A：
- J79-GE-15：
F-4C、RF-4C、F-4Dに搭載。アフターバーナー推力は75.6kN。
- J79-GE-17：
F-4E/F/G、RF-4Eに搭載。アフターバーナー推力は80kN。
- J79-GE-19：
アエリタリア F-104Sに搭載。
- J79-GE-119：
F-16/79に搭載。
民間型 †
